“世界最速のジェット機”SR-71「ブラックバード」最初はバレてなかった“もう一つのウリ”って?最初は“速さだけが注目”

「世界最速のジェット機」アメリカのSR-71戦略偵察機は、最初は速さだけがフォーカスされましたが、その後「ステルス機能」も注目されることに。なぜでしょうか。

最初は「速さ」だけがフォーカス

 かつて「世界最速のジェット機」として名をはせたアメリカのSR-71戦略偵察機は、いまでこそレーダーに捉えられにくいステルス機能も備えていたと知られていますが、配備されて暫くはマッハ3.2という、速さと独特のスタイルばかりが話題を集めていました。それがいつ、ステルス機能もあると知られるようになったのでしょうか。

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SR-71(写真:NASA)。

 SR-71は音速の3.2倍の速度で偵察活動を行い、真っ黒な塗装と両翼に大きなエンジンが付いた独特のスタイルから世界の注目を集めていました。当初はアメリカのスパイ機関CIA(中央情報局)がA-12の名称で使い、後に空軍が改良し、SR-71として運用しました。

 マッハ3を超えて飛ぶジェット機は、現在に至っても、ほかに旧ソ連が開発したミグ25しかなく、特に昭和の頃の関心は1976年にミグ25亡命事件が起きたことから、SR-71とミグ25はどちらが速いかや、ミグ25はSR-71を撃墜できるのか、と速度についての話題が中心でした。

 SR-71を開発したロッキード(現ロッキード・マーチン)の前作機U-2は地対空ミサイルに撃墜された例がありますが、SR-71はその高速から撃ち落とせるミサイルはないとされ、そもそも「ステルス」という言葉も知られていなかっただけに、レーダーに捉えられにくい機能を備えているなどと想像を巡らせる者はいませんでした。

 それが「SR-71はレーダーに映りにくい」と言われだしたのは、A-12の初飛行した1962年から20年以上たった1980年代後半でした。その頃、アメリカ国内を中心に、空軍はレーダーに捉えられにくい飛行機を密かに開発している、などと噂が広まりだしていました。

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