“世界最速のジェット機”SR-71「ブラックバード」最初はバレてなかった“もう一つのウリ”って?最初は“速さだけが注目”

「世界最速のジェット機」アメリカのSR-71戦略偵察機は、最初は速さだけがフォーカスされましたが、その後「ステルス機能」も注目されることに。なぜでしょうか。

なぜ「ステルス性能アリ」と判明した?

 そして、噂が本当になったのは1988年。アメリカ国防総省がF-117ステルス攻撃機の存在を公表したことによってでした。F-117は、SR-71を開発し航空関係者に名を知られたロッキードの設計チーム「スカンク・ワークス」が手掛けたため、SR-71やU-2にもステルス機能が加えられていたことが次第に明らかになっていきました。

 現在、SR-71には機首両側から主翼へ伸びる張り出しの内側にレーダー電波を反射させない構造を採用していたことや、内側に傾けた垂直尾翼などにステルス機能を持たせていたことが知られています。

 実を言えば、ロッキードはSR-71とU-2でステルス技術を磨いてきたからこそ、F-117を開発できたと言えるのですが、SR-71は現役時に高速ばかりが取り上げられていたことから、ロッキードやアメリカ国防総省はあえてそちらへ東側陣営の目を向けさせて、ステルス機能を隠していたと思われます。

 しかし、F-117の存在が明らかになったので、今度は声高に喧伝した方がSR-71のすごさをアピールできるゆえ、ステルス機能を隠さなくなったのではないかと思われます。いわば、嘘は言わないけどあえて噂にまかせたままにして本当の性能を隠す一種の世論操作を行ったといえるでしょう。

 SR-71の最も強い“武器”はマッハ3.2だったことに変わりはありませんでした。その速度を活かして偵察活動を続け、1999年10月に最後の記念飛行が行われSR-71は退役しました。

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