三菱が生んだ「まじめなコンパクトカー」台湾で進化し続けてた!! 日本では売れず消滅したのに
2002年にデビューした三菱「コルト」は、5ドアハッチバックの正統派コンパクトカーでした。日本市場では販売台数が伸び悩んだコルトですが、海外の一部地域では、今なお根強い支持を受けて販売が続けられています。
海外では“まじめ”さが人気を集めた?
コルトは最大のライバルとされたホンダ「フィット」をはじめ、トヨタ「ヴィッツ」や日産「マーチ」など、多くのライバルがひしめくコンパクトカー市場に勝負を挑みました。

ところがコルトの発売と前後して、三菱自動車や三菱ふそうトラック・バスによる「リコール隠し事件」が相次いで発覚。コルトは事件の影響もあって販売が伸び悩み、2012年にコルトプラスとラリーアート バージョンRがラインナップから消滅した後、2013年には通常モデルも生産を終了しました。
ただ、コルトの「火」はこれで潰えたわけではありませんでした。堅実な作りが海外では高く評価されたことでモデルが継続。特に台湾では、三菱の現地パートナーである「中華汽車」によって、2025年現在もコルトプラスが新車として販売されています。
また、欧州市場では2023年に、ルノー「クリオ(日本名:ルーテシア)」のOEMモデルとしてコルトが復活を果たしました。
クリオは6代目となる新型モデルが2025年9月に登場していることから、しばらくはラインナップされ続けるでしょう。日本では不遇なモデルという印象が強いコルトですが、海外ではしっかりと生き続けています。
三菱「コルト」、これだけのロングセラーモデルになったのであれば、名車といっても過言ではないのかもしれません。
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