「この車は“Cセグメント”だね」一体なに基準で話してるの? 車評論でよく聞く「セグメント」が謎だらけな件

自動車メディアや中古車情報などで、時折目にするのが「セグメント」という区分方法です。しかし実のところ、その分け方には複雑な部分があります。そもそもセグメントとは、どのような区分なのでしょうか。

なぜわかりにくい? クルマの「セグメント」

 自動車メディアや中古車情報などで、時折目にするのが「セグメント」という表記です。セグメントとは、モデルごとの階級を表す区分方法の一種で、例えば「Aセグメント」などのように、主にアルファベットで表されます。

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「Cセグメント」に相当する国産車として知られるトヨタ「カローラ」(画像:トヨタ)

“Bセグ”や“Cセグ”などと略されることもあり、なんとなくカッコよい響きにも感じるセグメントですが、一方で「そもそもセグメントとは一体なんなのか」「自分のクルマが何セグメントに当たるのか」、よく理解していない人も多いのではないでしょうか。恥ずかしながら、かつては筆者も「セグメントのことをよくわかっていない人」の1人でした。

 しかし実のところ、セグメントの分け方には明確な基準がありません。というのも、セグメントはもともと、海外の調査会社がマーケティングなどのために使い始めたもので、その分類方法は企業によって微妙に異なっているからです。

 また民間の調査会社だけではなく、1990年代には欧州委員会も独自のセグメントを策定しています。その後は日本のメディアやユーザーにも徐々に浸透していきましたが、このように区分した団体などによって基準がバラバラなため、少なくとも日本国内においては、はっきりとした区分が存在しないのです。

 とはいえ、セグメントは多くの場合、ボディサイズなどを目安に区分されることが一般的です。ここでは欧州のマーケティング会社などが採用している区分を例にとって、各セグメントとその代表的な車種を紹介していきましょう。

【Aクラスは何セグメント?】これが「各セグメント」の代表モデルです(写真で見る)

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