「西部警察か!?」ヘリのスナイパーが高速密輸ボートのエンジンを狙撃! 積まれた麻薬の末端価格は?
イギリス海軍は2025年10月12日、オマーン湾を高速で航行していた麻薬密売船のエンジンをヘリコプターに乗ったスナイパーの射撃で止めたと発表しました。
一撃でエンジンに直撃! 船は沈黙
イギリス海軍は2025年10月12日、中東のオマーン湾を高速で航行していた麻薬密売船のエンジンを、ヘリコプターに搭乗したスナイパーの射撃によって停止させたと発表しました。

射撃を行ったのは、イギリス海兵隊の兵士で、夜明けの時間帯に周辺を哨戒中だった23型フリゲート「ランカスター」から、ワイルドキャット・ヘリコプターで発進しました。
ヘリの乗員は、怪しい小型ボート3隻を発見。そのうち2隻は乗員により放棄されましたが、残る1隻は、速度を40ノット(約75km/h)以上に上げて逃走を試みたため、ヘリ上から狙撃を行い、エンジンに直撃させて航行不能にしました。
航行不能に陥った不審船は、イギリス海軍のボートによって拿捕され、船や海上からヘロイン、覚醒剤、大麻樹脂など計1.5トン以上の違法薬物が回収されました。これらの末端価格は、イギリス海軍の発表によると3500万ポンド(約65億円)を超えると見積もられています。
イギリス海軍が海外で、麻薬密輸船に対して非殺傷手段によって無力化を成功させたのは今回が初めてとのことで、フリゲート「ランカスター」の艦長、サム・スティーブンス中佐は「長時間にわたる追跡の中で、チームが示したプロ意識、忍耐力、そして技術に非常に誇りを感じています」と、乗組員の活躍を称賛しました。
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