東急線渋谷駅で「忘れ物通知サービス」試験導入 世界最小の「追跡タグ」を活用
東急電鉄が渋谷駅で、“落とし物追跡タグ”の付いた紛失物の位置情報を、持ち主に通知するサービスを試験導入します。忘れ物の早期受け渡しが可能になるというもの。試験を通じて精度やサービスの改良も検討されます。
「なくすを、なくす」社会を目指して
東急電鉄は2016年11月11日(金)、渋谷駅で落とし物追跡タグ「MAMORIO」を活用した忘れ物検索・通知サービスを、11月15日(火)から約6か月間、試験導入すると発表しました。
Bluetoothを搭載した世界最小35.5mmの落とし物追跡タグ「MAMORIO」を付けた所持品を紛失した際、MAMORIO社が提供する「クラウドトラッキング機能」によって、紛失物の位置情報が確認できるサービスを活用したもの。追跡タグが発信する電波を、渋谷駅に設置する専用アンテナが受信することで、アンテナから一定範囲内にいる持ち主にスマートフォンなどの端末を通じて紛失物の位置情報を通知できるようになります。
アンテナは渋谷駅「ヒカリエ2改札口」横の忘れ物受付所に設置。試験では利用者からの意見をもとに、検知精度やサービス改良について検討するそうです。なお、追跡タグ「MAMORIO」はオープン価格(実売3500円程度)で、MAMORIO社のウェブサイトや各種小売店などで購入できます。
MAMORIO社はこの試験結果を踏まえ、交通機関や商業施設の遺失物扱い所へ専用アンテナの設置を進め、追跡タグの利便性を向上させて「なくすを、なくす」社会の実現に貢献していくといいます。東急電鉄も、「IoT技術なども活用した利便性の高いサービスを提供することで、安全、安心、快適な東急線を目指していきます」としています。
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