琵琶湖の西の“無料高速”さらに「延伸」11月に新区間開通へ! 京都から35km“信号ナシ”実現 国道161号「小松拡幅」
近畿地方整備局は2025年11月24日に、国道161号「小松拡幅」の一部区間が開通すると発表しました。
国道161号「小松拡幅」の南側がついに開通!
近畿地方整備局は2025年10月24日、国道161号「小松拡幅」の一部区間が11月24日15時に開通すると発表しました。
国道161号は、JR湖西線に並行して琵琶湖の西側を通って滋賀県大津市と福井県敦賀市を結ぶ幹線道路です。名神高速の京都東ICに直結する藤尾ランプから北へと、計33.2kmに及ぶ信号のない無料のバイパス区間(西大津バイパス~湖西道路~志賀バイパス)が整備されています。
小松拡幅は、このバイパス区間を高島市まで、さらに北へと延長する6.5kmの事業です。このうち今回開通するのは、志賀バイパスの北端から続く延長2.4kmの「14工区」で、暫定2車線での新設となります。新道は、既存道の渋滞ポイントである「北小松交差点」を避けつつ、北小松トンネルを経て大津・高島市境の手前へ至ります。藤尾ランプから、およそ35㎞を信号なしで通行できるようになります。
また、先ごろ2025年9月末には、バイパス部の中間でボトルネックとなっていた、湖西道路の真野IC~坂本北ICの4車線化も完了しました。
なお、小松拡幅の北側部分である「13工区」の4.1kmに関しては、高島市側の末端部の1.0kmが4車線で開通済みですが、そのあいだの区間は、ようやくルートが“再決定”したばかりの段階で、まだまだ時間がかかります。
当初は湖沿いの現道をさらに湖側へ張り出す形で拡幅する予定でしたが、琵琶湖保全再生計画において湖岸の景観に影響するとして、2017年に仕切り直しとなった経緯があります。今後、山側にバイパスルートが建設される予定です。





近くの名勝は、白髭神社の湖上鳥居。
周辺は花崗岩の岩盤地帯を貫いて鉄道トンネルが走る。
この国道161号狭小路線はもう数十年残りそうですね。
鉄道トンネル掘削のときに、二階建てトンネルでも掘っておけばよかったろうに。