日本唯一、高速「ダブル“右ルート/左ルート”」なぜできた? 道間違えたらアウト!な高難易度のワケ
高速道路で進路が「右ルート/左ルート」に分かれる区間のなかでも難易度の高いのが、名神高速の右ルート/左ルート分岐です。日本で唯一、上下線とも2ルート分岐する構造は、なぜ生まれたのでしょうか。
「右ルート/左ルート」のなかでも高難易度!
高速道路で突如、その先の進路が「右ルート/左ルート」に分かれる箇所が日本にいくつかあります。たとえば東名高速下り線の大井松田IC-御殿場IC間は、通過するだけなら右・左ルートどちらを通っても所要時間などはほぼ同じ。ですが、途中のPAやバス停留所は左ルートにしかないなど、施設に若干の違いがあります。

同様の「右ルート/左ルート」が分かれる箇所で、日本唯一、かつ最も“難易度が高い”のが、名神高速の京都南IC~高槻JCT間でしょう。
東名や中央道にある右ルート/左ルートの分岐は、全て上り線もしくは下り線だけですが、名神のこの区間は上下線で分かれ、合計4ルートが並行しています。
なおかつ、ルート選択が非常に重要です。というのも、京滋バイパスと京都縦貫道が交わる「大山崎JCT」を利用するには、名神の「左ルート」を進む必要があります。右ルートは名神を通過するだけです。
新名神の兵庫方面から高槻JCTで名神の上り線(京都方面)へ合流すると、すぐに右左ルートの分岐となります。名神はこの先、京都・瀬田方面で混雑しがちなので、京滋バイパスで迂回するために左ルートを選択できないと、大きな時間ロスになることも。
ここはなぜ、右ルートと左ルートが上下線とも分かれることになったのでしょうか。
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