ついにベール脱いだ!「韓国最強戦車」最新モデル ウクライナ戦訓を反映した“盛り盛り”進化の正体
2022年夏に韓国兵器を爆買いし話題となったポーランド。なかでもK2戦車を大量採用したのは話題になりました。同国向けの最新モデルがこのたび披露されました。改良のポイントは防御力の大幅強化です。
韓国軍にもない最新モデル「K2PL」登場
2025年10月20日にソウルで開幕した防衛産業展示会「ソウル ADEX 2025」で、韓国の現代(ヒュンダイ)ロテム社は、韓国軍が現在導入を進める主力戦車K2「ブラックパンサー」の最新モデル「K2PL」を初公開しました。
そもそも、K2は韓国防衛開発庁(ADD)と現代ロテムが共同開発した韓国オリジナルの主力戦車で、同国陸軍では2014年から運用が始まっています。性能的には第3.5世代に分類され、日本の10式戦車や米国のM1A2エイブラムスなど、世界の現行主力戦車と肩を並べる水準にあります。
加えて、韓国製の戦車としては初めて本格輸出に成功したモデルでもあります。2022年、ポーランド政府はロシアのウクライナ侵攻を受け、旧ソ連系戦車(T-72/PT-91)の更新のために最大1000両規模の導入を決定しています。そのうち初期ロットの180両は韓国仕様のまま導入されましたが、これは「K2GF(ギャップ・フィラーの意味)」と呼ばれるタイプで、戦力的空白を埋める暫定的な導入といえるものでした。
これに続く改良型として設計されたのが、今回発表された「K2PL(PL=Poland)」であり、ポーランドの運用環境や最新の戦訓を反映した発展型となります。
ロシアのウクライナ侵攻以降、東欧諸国では安全保障政策が大きく転換しました。とくにポーランドはNATO(北大西洋条約機構)における東方防衛の最前線として軍備拡張を急ピッチで進めています。防衛費は2022年以降に急増し、2025年度予算では約1866億ズウォティ(約7兆円)と過去最大を記録。GDP比4.7%という、NATO加盟国の中でも突出した水準に達しています。
K2の大量導入はその中核事業の1つであり、ポーランド国内でのライセンス生産も視野に入れた長期的近代化計画に位置づけられます。





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