“住めそう”では不十分!“クルマ”でも“家電”でもない! 電気メーカー・シャープが考える「新しい自動車」のあり方とは?

シャープは2025年10月29日から開催された「ジャパンモビリティショー(JMS)2025」で、EVのコンセプトモデル「LDK+」を公開しました。

シャープが公開したEV「LDK+」

 シャープは2025年10月29日から開催された「ジャパンモビリティショー(JMS)2025」で、EVのコンセプトモデル「LDK+」を公開しました。

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シャープが公開したEV「LDK+」(乗りものニュース編集部撮影)

 なぜ、電機メーカーであるシャープがEVを発表することになったのでしょうか。同車のプロジェクトチーフに話を聞きました。

 もはや他業種からのEV参入が珍しくなくなった昨今、シャープが注目したのは「停車しているときのクルマ」でした。

「ほとんどのクルマは、全体の95%以上の時間を停車しているわけです。その95%をどう有効活用できるかを考えました」(プロジェクトチーフ)

「EVは家電の延長」というのは、他業種から参入するメーカーがよく説明するEVの方向性ですが、シャープはさらに一歩踏み込み、「クルマを新たな“部屋”として使う」ことを設計コンセプトとしています。

「例えば若いご夫婦が3LDKの家を購入したとします。子どもが成長すれば子ども部屋が必要になりますが、簡単に増築はできません。そんなときにクルマをお父さんやお母さんの一時的なプライベート空間として使う、という形を考えています。つまり、『車中泊』ではなく、“家の一部の部屋”という位置づけです」(同)

 ベース車両は、台湾の鴻海科技集団(Foxconn)製のEVですが、車内インテリアやスクリーンなどはシャープが手がけています。トールワゴンよりやや大きめの車体で、運転席を後ろ向きに回転させると、車内はリビングのような空間に変わり、外観以上に広々とした印象を与えます。

【おお、結構広い】これがシャープ製EVの車内です(写真)

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