3線区はバス転換、8線区は上下分離など協議へ JR北海道が「維持困難線区」発表

 一方、JR北海道単独で維持可能とされた線区は、函館本線の小樽~札幌~旭川間や千歳線、札沼線の桑園~北海道医療大学間など札幌圏を中心とした線区など合計585.9kmです。

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JR北海道単独で維持可能な線区(画像出典:JR北海道)。

 また、以下の2線区については、当面はJR北海道単独で維持が可能としつつも、「安全な鉄道サービス」を持続的に維持するための費用を確保できないことから、北海道高速鉄道開発株式会社との関連で検討していきたいとしています。

●北海道高速鉄道開発が関わる線区(計204.5km)
・宗谷本線・旭川~名寄間76.2km、1571人、384円
・根室本線・帯広~釧路間128.3km、2266人、250円

 北海道高速鉄道開発株式会社はJR北海道や北海道、釧路市、当別町、帯広市、名寄市、士別市の出資によって設立された第三セクターです。これまで、石勝線・根室本線(南千歳~釧路)や宗谷本線(旭川~名寄)、札沼線(桑園~北海道医療大学)の高速化事業を手掛けてきました。

 ちなみに、北海道新幹線の新函館北斗~札幌間は「2030年度末までの開業」を想定。このとき、並行在来線である函館本線の函館~長万部~小樽間は経営分離される予定です。この区間は新幹線開業までのあいだ、施設のスリム化などに取り組み、効率的な運営が行われます。

 JR北海道は今回の発表のなかで、「民間企業の事業として担えるレベルを超えた鉄道輸送サービスを持続的に維持していくためのコストを『誰がどのように負担すべきか』について、地域の皆様を始め国や関係機関を含めご相談をさせていただきたい」と説明。また、「将来にわたり持続可能な形で安全最優先の鉄道事業を運営する社会的な使命を果たしつつ、より便利で快適な交通サービスを提供すべく、全社一丸となって取り組んでまいります」としています。

【了】

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コメント

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6件のコメント

  1. 釧網本線と日高本線、釧路〜根室は要らない。タクシーの方が余程便利だ

  2. 釧網線の網走-斜里間と釧路-標茶間。富良野線は観光路線として残して欲しいなあ。

  3. 国鉄時代であれば、特定地交線に指定され、原則廃止対象とされた線区です、とコメントありますが、
    国鉄時代の第一次・第二次廃止対象には入っていなかったと思いますね
    釧網線・石北線・宗谷線などは、
    特定地方交通線は廃止の為の線と解釈してしまう書き方ですね。

  4. 事ここに至るまで、何の手当もして来なかった「沿線自治体や住民」に「廃止反対」を言う資格は無いと思います。
    (自治体側は、対策してこなかったとは言わないでしょうけれど)
    とは言え、いくら公共交通機関とは言え「JR北海道」に路線維持の全責任を負わせるのは無理な話で、かつての
    事故多発の原因の一端(主要因は別でしょうけれど)に経費削減(要は赤字減らし)があった事も間違いない事実
    です。
    乗客のいない路線を「一民間企業だけに維持」させるのは、どだい無理な話で、北海道全体の問題として「知恵と
    お金」を出さない限り、大幅な路線見直しは「必須」でしょう。

  5. ただでさえ沿線人口が少ない所に並行して高速道路を作ったらそりゃ赤字になりますよね。
    鉄道への支援をせずに高速道路を路線に並行して整備なんて間接的に鉄道は要らないと言っているようなもの…。

  6. せっかく鉄道あるのに高速作って廃止に追い込むって、何か無理やりテレビを国策で地デジ化したときの状況を思い出した。