ロシア・モスクワ近郊の“長大な石油施設”ウ軍特殊部隊の攻撃を実施 激しく燃え上がる瞬間が公開される
ウクライナ国防省情報総局(HUR)は2025年11月2日、モスクワ州の重要な燃料パイプラインを攻撃したと発表しました。
ロシア軍の補給網に打撃か?
ウクライナ国防省情報総局(HUR)は2025年11月2日、モスクワ州の重要な燃料パイプラインを攻撃したと発表しました。
HURによりますと、攻撃対象は「コルツェボイ・パイプライン」と呼ばれる全長約400キロのパイプラインで、リャザン、ニジニ・ノヴゴロド、モスクワの製油所からロシア軍にガソリン、ディーゼル、ジェット燃料を供給しているということです。
HURは、ウクライナ軍の特殊部隊が10月31日にモスクワ近郊ラメンスキー地区で作戦を実施し、3本のパイプラインを同時に破壊することに成功したと報告しました。攻撃時の映像も公開されており、HURは「標的は対ドローンシステムと武装警備部隊によって厳重に守られていましたが、攻撃は阻止できませんでした」と説明しています。
コルツェボイ・パイプラインは、複数の製油所と軍用貯蔵施設を結ぶ重要な後方補給路で、年間最大でジェット燃料約300万トン、ディーゼル約280万トン、ガソリン約160万トンを輸送できる能力があるとされています。
HURはまた、「ウクライナの精密攻撃がロシアの後方物流インフラに与えた損失は、国際制裁による影響をすでに上回っています」と主張していますが、具体的な攻撃方法については公表していません。
公開された映像には、突如として火柱が上がる場面が映っていますが、これがドローンやミサイルによるものか、あるいは設置された爆発物によるものかは現時点では判別できません。ラメンスキー地区は、ウクライナ軍とロシア軍が戦闘を続けている前線から約800~900km離れた位置にあるロシア領ということで綿密な計画をした作戦であることは予想されます。





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