新幹線初「先頭車研ぎロボット」導入 工場改修で大地震時の運行確保も JR東海
浜松工場リニューアルで強くなる東海道新幹線
このたび行われた浜松工場のリニューアル、そのおもな目的のひとつは、「新幹線の運行確保」です。大きな地震が発生した際、仮に線路への被害がなかったとしても、この浜松工場が被災しては、列車の運行に影響がでるおそれがあります。全般検査、すなわち車両を走らせるのに必要な整備ができなくなるからです。
JR東海によると、このリニューアルで建物の7割を建て替えたとのこと。また、それ以外の建物についても2018年の夏ごろまでに補強を完了し、耐震性を向上させるといいます。
もうひとつのおもな目的は、「検修ラインの効率化」です。建物の配置を見直すことで、車体や部品が検査を受ける流れを、一方向へのシンプルな形に変更。従来は25回必要だった車両の入換作業が4回と大幅に減らされ、全般検査に必要な日数が15日から14日へ短縮されました。「検査日数が減る」ということは、それだけ「車両が使えない期間」が減る、つまり「より効率的に車両を使える」ことになります。
今回のJR東海・浜松工場における大規模なリニューアルは、2010(平成22)7月から6年以上にわたって行われているもの。2019年3月までに既存建物の撤去などが終わり、それが完了する予定です。
【了】
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