関越道の「猛烈スキー渋滞」に神対策!? 「ピーク避ければ実質“格安”ETCパス」発売! お得度は“出発時間次第”

NEXCO東日本は2025年11月11日、ETC車限定の新たな料金割引商品「ずらして冬トク! 関越のんびりパス」の販売を開始しました。関越道の渋滞対策を兼ねた商品です。

アクアラインみたいな仕組みを「ETCパス」で

 NEXCO東日本が2025年11月11日、ETC車限定の新たな料金割引商品「ずらして冬トク! 関越のんびりパス」の販売を開始しました。

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渋滞する関越道の上り線(乗りものニュース編集部撮影)

 東京から群馬・新潟の豪雪地帯に通じる関越道は、温泉などの観光資源やスキー場が点在し、冬に混雑するのが特徴です。そこで、土休日の帰りの出発時間を混雑の少ない時間帯にずらすことで、インセンティブを与える仕組みの商品となっています。これにより上り線の夕夜時間帯に発生する渋滞を緩和する狙いがあります。

 同様の取り組みとして、東京湾アクアラインで実際の料金を時間帯によって上げ下げすることが行われていますが、復路の走行時間に応じてお得度が変わるETCの割引商品は、高速道路会社として初めての試みだといいます。

 対象の利用範囲は、首都圏または川越-花園間発で目的地エリアが群馬から新潟にまたがる“月夜野IC~魚沼IC”の「湯沢・水上プラン」、目的地エリアが群馬県内“渋川伊香保IC~沼田IC”の「沼田プラン」の2種類です。単純な往復利用の「往復プラン」と、宿泊またはリフト券とセットで目的地エリアが乗り降り自由になる「セットプラン」がそれぞれ用意されます。

 単純往復でも元が取れる価格設定ですが、さらに往路の通行時間帯に応じて「ETCマイレージポイント」による還元が受けられます。平日利用の場合はすべての時間帯で販売価格の20%のマイレージポイントが追加付与されます。

 変動するのは土休日の利用です。たとえば、混雑のピークを過ぎた20時~0時に目的地エリアのICを通過すると、販売価格の20%が追加付与されます。しかし、0~14時に通過の場合は10%、14~20時に通過の場合はゼロになります。

 追加付与するマイレージポイントの付与率は、復路入口ICの通過時間で判定されます。たとえば、首都圏発着「湯沢・水上プラン」の往復プラン(普通車7000円)の場合、最大で販売価格の20%にあたる1400ポイントが追加付与され、実質5600円と販売価格より1400円お得になるといいます。

 利用期間は12月1日(月)から2026年4月23日(木)のうち連続する最大3日間です。NEXCO東日本は「混雑を避けてスムーズにご帰宅いただけるとともに、より長くのんびりと現地滞在をお楽しみいただけます」としています。

【風呂でも入ってりゃ勝手に安くなる!?】これが関越道の「神パス」です(画像)

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