「最高機密」なのになぜ? 「ロシア最新ステルス戦闘機」中東の“空の祭典”で初展示へ…その納得の狙いとは

UAEのドバイで開催される「ドバイエアショー」に、ロシアの最新鋭ステルス戦闘機Su-57「フェロン」が展示予定です。その存在は同国にとって最精鋭かつ最高機密のように思えますが、なぜ海外のイベントに参加させて営業活動をするのでしょうか。

停滞中のSu-57を輸出でカバー?

 Su-57の最初の試作機が初飛行したのは2010年のことで、7年後の2017年に生産が開始されました。しかし、現状で生産されている量産機の数は約30機程度で、2028年までの配備目標数も76機と決して多い数ではありません。

 生産・配備数が低調な理由のひとつとして、ウクライナ侵攻による世界各国からの制裁措置によって、生産に必要な精密部品や電子機器の入手が困難になったことが挙げられます。また、ウクライナでの戦闘によって多くの戦闘機が損耗したため、現在運用しているSu-35やSu-30といった現在の主力戦闘機の整備に予算が配分され、Su-57の量産配備は優先すべき計画ではないとも言われています。

 生産数の少なさは、Su-57を生産する企業にとっては大きな問題となります。最新鋭戦闘機の開発予算は高性能化によって膨大な金額となっており、Su-57も例外ではありません。現状の少数生産の状態では、その費用を回収することはできず、今後の生産や改良・改修を進めて行くのも困難になるでしょう。

 Su-57Eという輸出型が早い段階から提案されたのは、そんな本国の低生産によるギャップを埋める狙いがあったといえるでしょう。ちなみにSu-57Eを設計したスホーイ社は、Su-30MK「フランカー」というマルチロール戦闘機を開発していますが、最初に大量導入したのはインドであり、その後もマレーシア、アルジェリア、中国に派生型を輸出。Su-30MKが開発された当時はソビエト連邦崩壊後のロシアの混乱期にあり、ロシア軍向け生産は低調になり、それを海外セールスで補っていました。

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