飛べる零戦、国内保存の道は? 日本人オーナーに聞く、「里帰り」の目指すところ

旧帝国海軍の「零式艦上戦闘機」。飛行可能状態で現存するうちの1機は、日本人がオーナーです。現在アメリカで保管されている同機について、オーナーが国内での動態保存を目指す理由やその意義、そして「現状」と「将来」について話を聞きました。

なぜ日本国内で飛ばすことにこだわるのか

 オーナーである石塚さんは、借金などで集めた3億5000万円もの巨費を投じこの零戦を購入。その後、何度も挫折を繰り返し、実に8年がかりでようやく不完全ながらも里帰りを成功させました。石塚さんはなぜそこまでして、零戦の動態保存を目指すのでしょうか。

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1999年には映画『パールハーバー』の撮影で飛行している(写真出典:ゼロエンタープライズ・ジャパン)。

 石塚さんは19歳のころから海外に出て、現在まで30年にわたり世界の70を超える国々を旅し、いまはニュージーランドで起業し在住しています。それゆえに、海外から見続けた祖国、日本に対しての思いが、この活動の原動力になっているそうです。そして、「いまの日本社会を見つめ直すきっかけとしてほしい」からだといいます。

「いまの若い人たちは経済的な長い低迷のなかにあって、日本人であるという誇りを持てないでいます。これは彼らのせいではありません。私が若いころは人の倍、働けばそのぶん給料をもらうことができました。しかしいまは、どんなに働いても低い給料しかもらうことができず、多くの若者たちが貧困に苦しんでいます。これは戦後70年における、拝金主義的な日本社会が生み出した大きな問題です。一方で零戦は、明治維新からおよそ70年で誕生しました。江戸時代という前近代的な社会からたったの70年で、当時、世界最高の戦闘機を作るに至ったのです。私は飛ぶ零戦をきっかけとして、日本の近代社会を見つめ直してほしい、そして若い人たちに自信と誇りを持ってほしいという思いで、零戦の永年動態保存を目指しています」(ゼロエンタープライズ・ジャパン 石塚さん)

 もちろん零戦は、思いや理想だけで動態保存することはできません。石塚さんは零戦の飛行をさせる実行者として「障壁」にぶつかり続け、それを誰よりも強く理解しています。しかし周囲の「不可能だ」「腐らせ飛行不可能としてしまうに違いない」「絶対、航空局は許可を出さない」という反対を押し切り、石塚さんは2016年、飛行を成功させています。そして半年間ながら、動態保存も成功させています。

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コメント

3件のコメント

  1. 岡山でフェリー中止になったのはパイロットの体調不良だったのですね。残念です。一般からの寄付金には限りがあるでしょうね。大企業からのサポートは必須。しかし、何故尻込みしてしまうのか?誰が考えても三菱重工が真っ先に手を挙げていい様に思えるのですが。哀しい現実ですね。個人としては僅かなご寄付をしていくしか有りません。石塚さんの不屈の精神に感謝。

  2. メーカーが管理しない限り零戦の維持費はいずれ尽きるでしょうから、維持費が尽きる前にアメリカの第二次大戦機を整備できる施設に売ってください。四式戦の二の舞は御免です。

  3. もうどうでもいいだろうよ。実際大した飛行機じゃないし。軽くしただけだろ工夫したとこは。アメコウが機体軽くして大馬力のせたF8Fには完敗してんだよ。

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