飛べる零戦、国内保存の道は? 日本人オーナーに聞く、「里帰り」の目指すところ

旧帝国海軍の「零式艦上戦闘機」。飛行可能状態で現存するうちの1機は、日本人がオーナーです。現在アメリカで保管されている同機について、オーナーが国内での動態保存を目指す理由やその意義、そして「現状」と「将来」について話を聞きました。

貴重な機体の、危ぶまれる今後の行方

 石塚さんは以下のように続けます。

「多くの団体の皆さんとお会いするにあたり、個人的に理解を示し支援してくれる方はありました。しかし団体として出資していただけたのは、わずか1社のみでした。ほかは当時、零戦の開発や生産に携わった企業を含め、すべて断られました。戦前の日本にも問題はあったかもしれません。しかし戦前の日本に目をつぶり、先人たちの偉業による技術遺産さえ覆い隠してしまうことはとても残念に思います。私は本来、零戦を2016年に里帰りさせてからは事業を他人に任せ手を引く予定でした。しかしもう1年だけ頑張ってみようと思っています。私がこの零戦に携わる上での最後の仕事は、日本人パイロットを養成し来年1年間で動態保存を事業として成り立たたせることにあります。それが不可能であったとき、私は零戦を飛行不可能にしないためにも、再びアメリカへ戻し、今度こそ機体を売却することになります。来年の展示飛行については、すでにいくつかの自治体や飛行場、商工会議所と交渉中ですが、もし零戦飛行展示イベントの開催や支援のお気持ちがあれば、ゼロエンタープライズ・ジャパン社まで連絡をください」(ゼロエンタープライズ・ジャパン 石塚さん)

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2016年の来日は、熊本慰問のあと、6月に岡山県の岡南飛行場まで回送飛行。そこで分解され、「里帰り」は終了した(写真出典:ゼロエンタープライズ・ジャパン)。

 零戦の動態保存という困難な事業。これまで誰ひとりその具体的な方策すら立てられず非現実的な夢でしかありませんでした。しかし今年、石塚さんによって継続した飛行を可能にする道筋が示されました。零戦を動態保存できるかどうかは、我々日本社会が、石塚さんの意志を受け継げるのかどうかにかかっているといえるでしょう。

【了】

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コメント

3件のコメント

  1. 岡山でフェリー中止になったのはパイロットの体調不良だったのですね。残念です。一般からの寄付金には限りがあるでしょうね。大企業からのサポートは必須。しかし、何故尻込みしてしまうのか?誰が考えても三菱重工が真っ先に手を挙げていい様に思えるのですが。哀しい現実ですね。個人としては僅かなご寄付をしていくしか有りません。石塚さんの不屈の精神に感謝。

  2. メーカーが管理しない限り零戦の維持費はいずれ尽きるでしょうから、維持費が尽きる前にアメリカの第二次大戦機を整備できる施設に売ってください。四式戦の二の舞は御免です。

  3. もうどうでもいいだろうよ。実際大した飛行機じゃないし。軽くしただけだろ工夫したとこは。アメコウが機体軽くして大馬力のせたF8Fには完敗してんだよ。

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