「敵機!? よし、レーザー発射!!」が近い将来現実に2027年から艦艇搭載型のレーザー兵器を配備 驚愕の性能とコスパ!?
イギリス国防省は2025年11月20日、艦艇搭載用として開発が進められているレーザーシステム、「ドラゴンファイア」を2027年から海軍向けに納入する3億1600万ポンドの契約を締結したと発表しました。
高速目標の撃墜も可能に!?
イギリス国防省は2025年11月20日、艦艇搭載用として開発が進められているレーザーシステム「ドラゴンファイア」を2027年から海軍向けに納入する、総額3億1600万ポンド(約648億円)の契約を締結したと発表しました。
ドラゴンファイアは、MBDAが開発しているレーザー指向性エネルギー兵器で、対ドローン用の防衛兵器としてまず45型駆逐艦に搭載される予定です。当初は2032年頃の納入が見込まれていましたが、5年前倒しされ、2027年となりました。
小型・中型ドローンは現有の対空ミサイルでは迎撃コストが高いうえ、ロックオンが難しいケースもあります。そのため機関砲などが迎撃に使われることもありますが、自爆ドローンが近距離で爆発した場合には破片で艦が損傷する恐れがあるほか、機関砲弾にも一定のコストがかかります。
それらの防衛手段よりもさらに安価にドローン迎撃を行えると期待されているのがレーザー兵器で、イギリス国防省によれば、ドラゴンファイアは1回あたりの照射費用が約10ポンド、また1キロ離れた場所から1ポンド硬貨に命中させるほどの精度を誇るとしています。従来のミサイルシステムが1発あたり数十万ポンドを要するのに対し、はるかに費用対効果の高いシステムとなります。
さらに、ヘブリディーズ諸島射撃場で行われた最新の試験では、最高速度650km/hで飛行する高速ドローンの撃墜にも成功。イギリス国防省は「F1カーの最高速度の2倍にあたるドローンを追跡し、標的に定め、撃墜した英国初の試みだ」と強調しています。
なお、ドラゴンファイアがどの程度の時間、目標に照射すれば撃墜できるかといった詳細は明らかにされていません。





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