ロシア軍の“長大な輸送路”ウクライナ軍の特殊作戦により爆破 炎上する映像が公開される

ウクライナ国防省情報総局(HUR)は2025年11月15日、シベリア鉄道を標的とした爆破作戦を実施したと発表しました。

北朝鮮からの弾薬輸送にも影響あり?

 ウクライナ国防省情報総局(HUR)は2025年11月15日、シベリア鉄道を標的とした爆破作戦を実施したと発表しました。

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砲撃を行う北朝鮮の自走砲「コクサン」同車両と弾薬はロシアにも提供されている(画像:朝鮮中央通信)

 この作戦は、主にロシアに輸送される北朝鮮製兵器・弾薬の供給網を断つことを目的としており、11月13日、ロシア・ハバロフスク地方のソスノフカ近くの線路が爆破され、走っていた車両も脱線・損傷しました。

 HURはこの攻撃について、「侵略国家ロシアの重要な鉄道動脈であるシベリア横断鉄道における貨物の運行が停止した」と発表し、「占領者(ロシア)は最も重要なインフラ施設でさえ効果的に管理できない無能さを、再び露呈した」と、戦果の誇示とともにロシアを批判しました。

 与えた損害の具体的な規模については発表されていませんが、線路で大きな爆発が起きる動画が公開されており、HURは「敵の兵站能力を解体する作業は継続中です」としています。ハバロフスクは極東ロシアに位置しており、ウクライナ軍とロシア軍の戦闘地域からは遠く離れていますが、HURが何らかの方法で奥地まで潜入し、攻撃を実行したことは確かなようです。

 なお、ロイター通信などの報道によると、2023年以降、北朝鮮からロシアには約650万発の砲弾が供給されており、その輸送網を支える重要なインフラがシベリア鉄道です。今回の損害の規模次第では、この輸送が長期間にわたって滞る可能性もあります。

【画像】巨大な自走砲…北朝鮮製の「コクサン」

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