新人なのにベテラン!? NASAで誕生した“異例すぎるルーキー宇宙飛行士”とは「あなた経験済みだよね」

NASAの新しい宇宙飛行士候補生が、このたびお披露目されました。彼らは第24期生ですが、その中に、すでに宇宙飛行を経験した人物が含まれていることが大きな話題となっています。

「ベテランなのルーキーなの?」どっちつかずな理由

 面白いところでは、メノンさんはミッションに先立って出版された自著の絵本を軌道上で朗読し、遅延の少ないスターリンク衛星のレーザー通信を使って地上の小児病院にいる入院患者に届けるという実証実験を行っています。

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ロシアのソユーズ宇宙船(画像:NASA)。

 ほかにも、ミッション全体では、地球の磁気圏を脱した飛行における宇宙放射線の人体への影響など36件あまりの科学実験も実施しました。

 第24期宇宙飛行士候補生の募集は2024年3月に始まっているので、メノンさんは「ポラリス・ドーン」の訓練を受けるのと並行して、NASAの宇宙飛行士選考試験に臨んでいたことになります。宇宙に行く訓練を受けながら宇宙飛行士選抜試験を受ける、という気分はどんなものだったのでしょう。

 5日間の宇宙飛行経験が、NASAの宇宙飛行士選抜試験にどう影響したかは不明です。しかしながら、ひと足先に宇宙を経験したからといって、NASAの宇宙飛行士として求められる素養や、将来の任務は多岐に渡り、また別物といえるでしょう。

 メノンさんら24期生は、これから2年に及ぶ訓練を経て、宇宙飛行士に認定される見込みです。宇宙飛行士の世界では、1回でも宇宙飛行を経験すれば「ベテラン」と呼ばれます。しかし彼女は、ベテランではあるもののNASA宇宙飛行士としては「ルーキー」という位置づけになります。

 そんなメノンさんが、今後どのようなミッションに参加するのか(国際宇宙ステーションや月か、ひょっとしたら火星かも?)、筆者(咲村珠樹:ライター・カメラマン)は将来が楽しみです。

【案外小さい?】メノンさんが2年前に乗った宇宙船です(写真)

Writer:

ゲーム誌の編集を経て独立。航空宇宙、鉄道、ミリタリーを中心としつつ、近代建築、民俗学(宮崎民俗学会員)、アニメの分野でも活動する。2019年にシリーズが終了したレッドブル・エアレースでは公式ガイドブックを担当し、競技面をはじめ機体構造の考察など、造詣の深さにおいては日本屈指。

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