京成線全線で「デジタルATS」導入完了へ 保安度がさらに向上

京成線で導入が進められてきたデジタルATS(自動列車停止装置)「C-ATS」。2016年12月10日に千原線にも導入され、全線での整備が完了します。

信号区間内を連続的に制御 より細やかに速度制限

 京成電鉄は2016年12月2日(金)、千原線にデジタルATS(自動列車停止装置)「C-ATS」を12月10日(土)に導入すると発表しました。これにより京成線全線で「C-ATS」の整備が完了します。

「C-ATS」は従来のATSと比べ、それぞれの信号区間にあわせたより細かな速度照査(スピードチェック)が可能になり、信号区間内を連続的に制御できます。速度制限をより細やかに定められるほか、急カーブの区間や分岐区間(ポイント)、線路の終端部などでの速度制限にも対応するなど、保安度がさらに向上するといいます。

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「C-ATS」の動作イメージ。信号区間内での制限速度が連続的に設定される(画像出典:京成電鉄)。

 なお、「C-ATS」の「C」は京成電鉄によると、相互直通運転を行う東京都交通局(都営浅草線)、京急電鉄など各社局において共通(Common)して使え、連続(Continuous)で速度を制御(Control)することに由来するといいます。京成線では2008(平成20)年度から順次導入が進められてきました。

 京成電鉄は、「これからも安心してご利用いただける鉄道を目指し、輸送の安全確保に努めて参ります」としています。

【了】

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コメント

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2件のコメント

  1. この図だと金町線はともかくとして押上線と東成田線に導入されていないようにみえるのだがなぜ?

  2. そろそろ京成線全体のスピードアップを実現して欲しい!
    現状ではどうしても総武線や東葉高速を使ってしまう。