もう40年選手!? 「国鉄生まれ」の近郊形電車、長生きの秘訣とは? 遅れて登場した“スッゲー!!”車両も

国鉄時代に製造が始まり、JR化後も運用が続いている鉄道車両は数多くあります。その中でも登場40年目の211系電車は、話題に事欠かない車両です。三岐鉄道や流鉄に譲渡され、今後も活躍を続けるであろう「名車」のこれまでと今を紹介します。

JR化後に発展形が誕生

 JR東日本・東海・西日本の広い範囲で活躍した「211系」近郊形電車が、登場から40年を迎えました。現在は私鉄へも譲渡され、これからも走りそうな電車の生い立ちを振り返ります。

Large 20251130 01

拡大画像

211系電車(安藤昌季撮影)

 1980年代の国鉄時代末期、1960年代に製造された近郊形電車の111系・113系・115系が置き換え時期となっていました。これを受けて当時の国鉄は、省エネルギー性能や保守費用低減を念頭に置いた新型車両の設計に着手します。そして1985(昭和60)年に誕生したのが211系電車です。

 211系は、その後に続くJRの新型車両の特徴をすでに数多く備えていました。軽量ステンレスを使った車体、構造がシンプルなボルスタレス台車、サイリスタチョッパ制御より低コストで電力回生ブレーキを使用できる界磁添加励磁制御などです。

 軽量化と力行性能の改良により、国鉄形115系の2M2Tと同等以上の走行性能を211系は2M3Tで達成しました。電動車(M車)比率を下げられることは、製造コスト、運用コストの双方の低減につながり、メリットの多いことでした。

 また、211系は「国鉄時代に製造を開始し、JR化後に発展形が造られた」形式でもあります。国鉄時代は、既存の113・115系などの運用方針の延長で、基本編成がセミクロスシート、付属編成がロングシートとし、平屋グリーン車を2両連結した編成が東海道本線の東京口に投入されました。

 JR化後は、JR東日本が現在まで続く「2階建てグリーン車」を初めて製造。JR東海はロングシートの2000・3000・5000・6000番台を製造しています。

 JR西日本は、3両編成のジョイフルトレイン「スーパーサルーンゆめじ」のうち2両に211系の「電動車2両で運行する」走行システムを採用しました。床が高いハイデッカーで大きな展望窓を有し、前面展望も可能な「スーパーサルーンゆめじ」は、1988(昭和63)年の瀬戸大橋線開業時に登場。当時の皇太子ご夫妻が乗車されるなど、華やかな活躍を見せました。

【懐かし!】211系の「平屋」「2階建て」グリーン車車内を見る(写真)

最新記事

コメント