「乗り換えやすい駅」ナンバーワンは“当然?” 東京の地下鉄「乗り換えやすいよう改造した駅」にも“便利になった”の声

乗りものニュースでは読者アンケートを実施。「赤坂見附駅」が鉄道の「乗り換えやすい駅」ランキング1位となりましたが、その構造は戦前から構想されたものでした。また、乗り換えやすく改善された駅も存在します。

戦前から構想されていたホーム構造

「乗りものニュース」では、2025年11月7日(金)から11月20日(木)にかけて、読者アンケートを実施。鉄道の「乗り換えやすい駅」や「乗り換えにくい駅」などについて意見を募集しました。

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東京メトロ銀座線(画像:写真AC)

「乗り換えやすい駅」では、東京メトロ銀座線と丸ノ内線の「赤坂見附駅」が16票を集め、1位という結果になりました。

「ホームの反対側に別路線があるから」(30代・男性・首都圏在住)

「列車が着くと、すぐ隣に乗り換えの電車が止まっていてシームレスですごく便利」(50代・男性・首都圏在住)

「地下鉄にもかかわらず立体交差で方面別に対面乗り換えできる」(30代・男性・首都圏在住)

 赤坂見附駅が支持を得た最大のポイントが、「対面乗り換え」です。銀座線の新橋方面行きと丸ノ内線の東京方面行きが下層階、銀座線の渋谷方面行きと丸ノ内線の新宿方面行きが上層階で、それぞれ同一ホームに発着する構造になっています。このホーム構造は、「銀座線建設の段階で将来の丸ノ内線建設を見越して設計された」(30代・男性・首都圏在住)との指摘も。

 一方、改札内で連絡する永田町駅の各線(東京メトロ有楽町線・半蔵門線・南北線)との乗り換えについては、距離や経路に関する意見が挙がりました。

「乗り換え距離が長い上に(有楽町線、南北線は)半蔵門線のホームを経由する、さらに乗り換えのエスカレーターも長い」(首都圏在住)

 両駅は半蔵門線ホームを介して接続する構造になっているため、改札を出る必要はないものの、赤坂見附駅から有楽町線や南北線へ乗り換える際には必ず半蔵門線ホームを経由しなければなりません。赤坂見附駅から最も遠い南北線ホームまでは約610mも離れています。

「南北線の場合は溜池山王で銀座線、四ツ谷で丸ノ内線と乗り換えられるが、有楽町線は永田町・赤坂見附と銀座・銀座一丁目しかなく、どちらもまあまあ距離がある」(10代・男性・首都圏在住)と、代替となる乗り換え経路が限られている点を指摘する声もあります。このため、「動線を広くする。エスカレーター、エレベーターの増設。ショートカットできる通路の新設」(首都圏在住)など、両駅を繋ぐ経路に対する改善案も寄せられました。

【どう変化した?】これが「乗り換えやすく」改善された駅の構造です(画像)

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