「乗り換えやすい駅」ナンバーワンは“当然?” 東京の地下鉄「乗り換えやすいよう改造した駅」にも“便利になった”の声

乗りものニュースでは読者アンケートを実施。「赤坂見附駅」が鉄道の「乗り換えやすい駅」ランキング1位となりましたが、その構造は戦前から構想されたものでした。また、乗り換えやすく改善された駅も存在します。

“壁”ぶっ壊して利便性アップ

 赤坂見附駅と同じく対面乗り換えが可能な東京メトロの駅としては「表参道駅」が挙げられます。ただ、こちらは2路線が乗り入れることを当初想定していませんでした。

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表参道駅(画像:写真AC)

「半蔵門線の開業後、半蔵門線との乗り換えを円滑化する為、銀座線の表参道駅を2回に分けて180メートル浅草側に移転し、対面乗り換えを可能とした」(10代・男性・首都圏在住)という歴史がファンに知られる通り、表参道駅は東京メトロ銀座線と半蔵門線が同一ホームに乗り入れ、別ホームで千代田線との乗り換えも可能です。

 このホーム移転は段階的に行われ、「当時は外苑前寄りの半分を使用。約1年後に渋谷寄りの半分に移転し、半蔵門線開業前に現在の停車位置に」(60代・男性・首都圏在住)と、一度浅草寄りに仮駅を設けて約1年間使用した後、渋谷寄りへと移転したのは1978年のこと。この経緯を覚えている人も少なくないのかもしれません。

 また、銀座線と千代田線の乗り換えについては、「移転前は一旦改札を出て地上に上がる必要有った」(60代・男性・首都圏在住)ため不便でしたが、「銀座線ホーム移転により、銀座線と千代田線の乗り換えが格段に向上」(60代・男性・首都圏在住)したと評価されています。

 こうした乗り換え改善の取り組みは他駅でも見られ、その代表例が東京メトロ半蔵門線と都営新宿線が乗り入れる九段下駅です。

「九段下の乗換、改札が共通になった」(60代・女性・首都圏在住)

「異なる会社間で壁が取り払われて改札内で乗り換えられるようになった」(50代・男性・首都圏在住)

「通称”バカの壁”と言われたホームを遮っていた壁がなくなり対面で乗換が出来るようになったので」(60代・男性・首都圏在住)

 かつて“壁”で仕切られていた両社のホームは、一体化されたことで乗り換えやすい駅に変わったと多くの支持を集めています。

 両駅ホームは隣合わせに造られており、建設当初から将来的に「東京の地下鉄一元化」が実現した際には壁を撤去し同一ホームとする構想がありました。ところが一元化せずに、利便性向上のため壁が撤去され、2013年には改札が共通化され乗り換えが容易になりました。

 しかし当初は、同じく九段下駅に乗り入れる東京メトロ東西線の改札は共通化されていませんでした。そこで既存改札口の移設・撤去を進め、3か所の共通改札を新設。こうして2020年、東西線・半蔵門線・都営新宿線の3路線がすべて改札内で乗り換え可能となりました。「半蔵門線、東西線間も改札の位置を変えたのでとても便利になった」(40代・首都圏在住)と評価する声もあります。

【どう変化した?】これが「乗り換えやすく」改善された駅の構造です(画像)

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コメント

1件のコメント

  1. 赤坂見附駅の対面乗り換えは便利でしたねー

    慣れすぎてたまに違う方向行くときも対面で乗ってしまい逆方向に行くこともよくあったけどw

    今は有楽町線ですが長いし遅いしで使い物になりませんね。優等はいつできるのかな。