現役最古参の路線バス「やっぱ廃車しません!」 社長の“鶴の一声”発動!? 一転して保存・活用へ 関東自動車
廃車が予定されていた車齢40年近い古参のバス車両が一転、保存が決まりました。
廃車前のイベントで目頭を熱くした社長
栃木県最大の路線バス事業者、関東自動車が2025年12月1日、廃車予定だったバス車両を一転して保存すると発表しました。
保存が決まったのは関東自動車で最古参の「6号車」(栃木22う ・・・6)です。1988年式日産ディーゼル製で、富士重工業(現・スバル)が架装を担当したものです。老朽化に伴い路線運用を引退し、11月25日の「バスフェスタ2025」での公開を最後に廃車する予定でした。
しかし、「大変多くのお客様から『6号車』への熱い思いと深い愛情を賜る姿を弊社社長が目の当たりにし、この度廃車を急遽取りやめ、保存・活用していくことといたしました」(関東自動車)と説明されています。公式SNSでも「社長が急遽廃車を取りやめ」としており、“鶴の一声”で決まったことが明かされています。
老朽化のため、今後は路線バスとしての定期運用は予定通り引退するものの、「短距離の貸切運用」「各種イベントへの展示・参加」といった用途で活用するといいます。「この決断は、長年6号車を大切にしてくださったすべてのお客様の愛情に応えるためのもの」だそうです。
6号車は直近では、古参車が多いことでも有名だった鹿沼営業所に所属。市内山間部の古峯神社へ1時間かけて走る長大路線「古峰原線」(鹿沼市市民バス「リーバス」)の予備車となっていました。




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