世界標準は「縦」なのに…なぜ日本の信号は「横」? 国内には“縦メイン地域”も! 理由が深かった

私たちが日常的に目にする「横型」の信号機。実はこれ、世界的に見ると少数派で、欧米などでは「縦型」が主流です。なぜ日本は横型を採用し、そして豪雪地帯だけは縦型なのでしょうか。

世界基準は「縦」 なぜ日本は「横」?

 私たちが当たり前のように見ている信号機。圧倒的に多いのは、赤黄青の3灯が横一列に並んだ「横型」ですが、実はこのタイプ、日本や中国、台湾など一部のアジア諸国で主流の方式です。

Large 20251230 01

拡大画像

横型の信号機は世界的にはマイノリティ?(乗りものニュース編集部撮影)

 世界を見渡すと、ヨーロッパやアメリカ、オーストラリアなど、多くの国では「縦型」がスタンダードとなっています。なぜ、縦型の方が採用国が多いのでしょうか。

 世界標準ともいえる縦型には、明確なメリットがあります。「道路標識及び信号に関する条約(ウィーン条約)」では、縦型の場合は赤信号を一番上に設置するよう規定されています(日本は条約を批准していません)。

「赤が上」というルールは、色弱者でも位置で識別しやすく、また道路の幅を取らないため設置しやすいという利点があります。

 では、なぜ日本は少数派の「横型」を採用したのでしょうか。

 日本初の信号機は1930年11月に東京・日比谷に設置されましたが、このときはアメリカ製の縦型でした。しかし、その翌月には京都の八坂神社前などに、現在の原型となる横型が設置されています。

 京都で横型が採用された背景には、街路樹や看板が多く、縦型では上部の赤信号が見えにくかったため、横型にして道路中央に配置したという都市環境の事情があったようです。

 日本で横型が主流となった最大の理由は、その気候風土、特に「台風」への耐性にあるとされています。信号機は警察庁の「交通規制基準」に基づき、設計風速60m/s(秒速60m)に耐えるよう規定されています。

 横型は縦型に比べ、風を受ける面積(受圧面積)が水平方向に分散されるため、支柱にかかる負担が少なく、強風による破損や倒壊のリスクを軽減できるのです。

 また、横型の場合、歩道橋や道路標識の下など、高さ制限がある場所に設置しやすい利点もありました。

 しかし、日本国内においても「縦型」の信号機が主流の地域があります。

【日本と同じ横型はどの国?】世界各国の信号機をイッキ見!(写真)

最新記事

コメント

1件のコメント

  1. アメリカでは複数車線の道路でも各車線用に信号機が取り付けられており、多車線の道路でも1台の信号機で済ませている日本は分かりやすさよりもコストを優先したんだろうなという印象でした。

    信号機をワイヤーで吊り下げるアメリカ方式に対して、鋼管でガッチリ固定する日本のやり方では、各車線に信号機を取り付けると相当コストがかかりそうではあります。

記事ランキング

  1. 家族が「SSSS航空券」を引き当ててしまった…! 乗る前から“異変” 保安検査員も「Oh…」 誰でも起こり得る“緊迫の一部始終”
  2. ロシア軍の爆撃機が「真っ逆さまに墜落」 地上に激突する瞬間を捉えた映像が公開 “巨大な黒煙”が立ち上る
  3. “まるで高速”な無料バイパス「全線4車線化」へ変貌開始! 一部の上下線分離まもなく 対面通行を解消 国道8号
  4. 飛行中の「日の丸特別機」に粋なサプライズ! 天皇皇后両陛下を“最新ステルス戦闘機”がお出迎え
  5. 「危なすぎる!」阪神高速“中の人”がブチギレ!? “衝撃動画”とともに呼びかける「ドライバーが守るべき3つのこと」とは
  1. 家族が「SSSS航空券」を引き当ててしまった…! 乗る前から“異変” 保安検査員も「Oh…」 誰でも起こり得る“緊迫の一部始終”
  2. あと1年足らずで「現金でバス乗れなくなります」 全路線“完全キャッシュレス化”疑問に応えるサイト開設 京王バス
  3. ETCの手前で「ガシャン!」高速入口に吊るされた「黄色い鎖」の正体は? 傷つく覚悟で“あえてぶつける”超アナログな理由
  4. ロシア軍の爆撃機が「真っ逆さまに墜落」 地上に激突する瞬間を捉えた映像が公開 “巨大な黒煙”が立ち上る
  5. 「“再有料化”でいいから4車線化して」→普通車280円になって1年 利用者負担で勝ち取った“効果”あきらかに 八木山バイパス