JALが「北米への新路線」検討中! トランプ・ショックなのに拡大に踏み切るワケ 行先はどこだ!?

JALが北米への新路線を検討していることが明らかになりました。候補地として複数の都市が浮上するなか、最も可能性が高いのはどこなのでしょうか。

最も可能性が高い都市はココだ!

 トヨタが移転先に選び、2017年に北米本社を開設したのはテキサス州プレイノでした。アメリカの東海岸と西海岸の間にある位置や、企業立地に有利な税制などに加え、アメリカンのハブ空港のダラス・フォートワース国際空港への利便性が高いことが選ばれた一因になりました。

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上空から見た羽田空港(大塚圭一郎撮影)

 フィラデルフィアは、3都市の中では知名度が最も浸透しています。ただ、日本企業のビジネス需要が限られ、「自由の鐘」やフィラデルフィア美術館といった名所はあるものの日本から観光客が押し寄せている状況ではありません。シャーロットと同じく東部にあり、日本と結ぶ路線との乗り継ぎ需要が見込みにくい立地です。

 しかも全米鉄道旅客公社(アムトラック)の電車がニューヨークから1時間半程度で結んでいるため、ニューヨークへの旅行者が日帰りで訪問できます。路線開設の動機はあまり見当たりません。

 これら3都市に限れば、筆者が最も可能性があるとみているのはフェニックスです。

というのも、IT産業が相次いで進出し、半導体受託製造(ファウンドリー)世界最大手の台湾積体電路製造(TSMC)も工場建設を決めており、砂漠地帯にある半導体産業集積地のため「シリコンデザート」を自称するほど活況を呈しているためです。日本との経済的なつながりは限られるものの、日本を経由してアジアと行き来する企業関係者らの利用が見込めます。日本とアメリカの別の都市を移動する際の乗り継ぎにも比較的使いやすい立地です。

【地図】これがJALの「新路線候補地」です(画像で見る)

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