「成田空港誘導路の下にあるトンネル」に”超異様な光景”が広がる…→実は社会課題解決の始まり!? なにが行われたのか

成田空港の敷地内にあり、大小さまざまな飛行機が行き交う誘導路の下に掘られた公道「天神峰トンネル」。ここに一般車とは明らかに異なるルックスの自動運転モビリティや自動運転トーイングトラクターが出現しました。なぜこの場所に現れたのでしょうか。

「自動物流道路」…ナニソレ!

 成田空港の敷地内にあり、大小さまざまな飛行機が行き交う誘導路の下に掘られた公道「天神峰トンネル」。ここに2025年12月、先進的な車両が出現しています。一般車とは明らかに異なるルックスの自動運転モビリティや自動運転トーイングトラクター(航空貨物が入ったコンテナをけん引する車両)です。なぜこの場所に現れたのでしょうか。

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天神峰トンネルで行われた「成田空港での実装に向けた自動物流道路 実証実験」の様子(乗りものニュース編集部撮影)。

 このトンネルにこうした車両が出現したのは、成田空港での「自動物流道路」の実装に向け、複数の自動搬送機器の実走実験をするためです。

 国土交通省によると自動物流道路は、道路空間に物流専用のスペースを設け、クリーンエネルギーを電源とする無人化・自動化された輸送手段によって貨物を運ぶ新たな物流システムとのこと。このインフラの構築によって、物流業界の労働力不足や自然災害等への対応力向上、二酸化炭素排出量削減といった効果が期待されます。

 今回の実証実験は天神峰トンネル内、および同トンネルに隣接した公道における、一般車両が走らないエリアで実施され、こうした車両の走行安定性や通信安定性などが確認されました。

 なお成田空港を運営するNAA(成田国際空港)、および千葉県によると、供用中の道路隣接地での搬送機器の自動走行は、初の取り組みとのこと。2者は「引き続き実証実験に取り組んでまいります」としているほか、担当者は「成田~羽田空港間ですとか、あるいはもう少し広い自動物流道路の構想全体に繋げていくというような、大きな課題にも繋がるというような前提のプロジェクトです」としています。

【写真】えっ…これが「成田空港内のトンネルを異様な車が行き交う」驚愕の光景です

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