“最小のランクル”でも油断禁物!「ランドクルーザーFJ」が抱える“小さくない問題”とは

トヨタが新型「ランドクルーザーFJ」を世界初公開しました。待望の「コンパクトなランクル」ですが、公表されたスペックを見ると日本の駐車場事情にとって際どすぎる現実が浮かび上がってきます。どういうことでしょうか。

中身はランクルじゃない!? でもコスパ良しな本格派

 もう1つの注目ポイントは、その中身と価格です。

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「ランドクルーザーFJ」の海外カスタマイズ仕様 プロトタイプ(画像:トヨタ)

「ランドクルーザーFJ」の見た目こそ最新のランクルですが、骨格となるプラットフォームには、タイなどで生産されている「ハイラックス チャンプ(IMV 0)」と同じ系統のものが採用されました。

 これは、乗用車のような一体構造(モノコック)ではなく、トラックと同じ強靭なラダーフレーム構造であることを意味します。つまり、小さくても中身は“見せかけだけのSUV”ではなく、正真正銘の「クロカン四駆」です。

 搭載されるパワーユニットも、最新のハイブリッドなどではなく信頼性と耐久性に定評のある2.7リットル直列4気筒ガソリンエンジン(2TR-FE)です。

 これら実績のある技術を組み合わせることで、コストダウンも図られています。

 気になる価格については、具体的な金額こそ未発表ですが、現行のランドクルーザーシリーズで最も安価な「ランドクルーザー70」(約480万円)を下回るエントリーモデルになると報じられています。

 先進装備で高級化の一途をたどるランクルシリーズの中で、あえてシンプルな構造と手に届く価格で登場した「ランドクルーザーFJ」。駐車場のサイズさえクリアできれば、“こういうのでいいんだよ”というファンの声に応える、最高の相棒になりそうです。

【写真】これが「ランクルFJ」の運転席周りです

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