「カローラなんとか」が多すぎる!? 忘れられない“派生車”たち 皇室も未だに乗ってるって!?
トヨタ「カローラ」は、これまで幅広いバリエーションを展開してきましたが、なかには現在までに消滅してしまった派生モデルも存在します。かつて人気を誇った代表的なモデルを振り返ります。
多彩なラインナップこそ「カローラ」最大の武器!
1966年に初代モデルを発売して以来、世界中でベストセラーとなっているトヨタ「カローラ」。これまで幅広いバリエーションを展開し、2021年には累計生産台数が5000万台を突破しました。現行モデルは主にセダン、ハッチバック、ワゴン、SUV、スポーツカーの5車種展開ですが、それぞれに長い歴史があります。

“カロゴン”の愛称でも人気に! 「カローラワゴン」(1982年)
今や国内では数少ないステーションワゴンとして、根強い支持を集めている現行カローラの「ツーリング」と「フィールダー」。この源流といえるのが、かつて存在した「カローラワゴン」というモデルです。
カローラワゴンは1982年、当時の4代目カローラのラインナップに追加される形で初登場しました。この頃はまだ乗用ワゴンというジャンルは一般的ではなく、商用モデルの「カローラバン」を一般ユーザー向けに仕立て直したというのが実情でしたが、モデルチェンジを重ねながら徐々に支持を拡大。1990年代にはRV(レジャービークル)ブームに乗り、“カロゴン”の愛称で一躍人気になりました。
しかし、2000年の9代目カローラシリーズの登場に伴って、後継となるフィールダーシリーズが登場。カローラワゴンは2002年に生産終了となりました。また、フィールダーも現行モデルのツーリングへと統合される形で、2025年10月で生産を終了する予定です。
シリーズを代表するホットモデルの「カローラレビン」(1972年)
カローラのスポーティモデルとして、長年親しまれたのが「カローラレビン」です。初代レビンは1972年に2代目カローラへと追加されたモデルで、格上の「セリカ」に積まれていた1.6リッターDOHC「2T-G型」エンジンを搭載。115psのハイパワーと軽量なボディを活かし、兄弟車の「スプリンタートレノ」とともに国内外のモータースポーツで活躍しました。
レビン/トレノは、2000年のモデル廃止まで7世代28年間にわたって販売されました。特に、最後の後輪駆動モデルである4代目の「AE86型」は、マンガ『頭文字D』などの影響もあって、現在も高い人気を誇っています。
また、「レビン」のネーミングは、2014年に中国市場専売モデルの名前として復活を果たしています。
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