JALの公式Xで話題「航空券の転売」なぜ起こる? 「絶対ダメ」…でも起こり得る“2つの例”

JALが公式Xで「航空券の名前変更・譲渡はできません」と注意喚起を投稿したことが、大きな話題を呼びました。これは、どういった背景で生じるのでしょうか。2つの例を見ていきます。

“推し活”に転売航空券が…。

  2025年12月10日、JAL(日本航空)が公式Xで「航空券の名前変更・譲渡はできません」と題し、「ご搭乗の際、航空券のお名前とご搭乗者さまが同一人物でないことが確認された場合、ご搭乗いただくことができません」と注意喚起を投稿したことが、大きな話題を呼びました。この航空券の“転売”はどういった背景で生じるのでしょうか。

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JAL機(乗りものニュース編集部撮影)。

 そもそもネットやリアルでさまざまなものが売り買いされる現在、「転売行為」は大きな問題となっています。いわゆる“転売ヤー”の問題は、今年6月に発売された「Nintendo Switch2」などでも取りざたされましたが、ゲーム機のような“モノ”ではない航空券で、どうして転売行為が発生するのでしょうか。

 航空券の転売が起こり得る場面を語ったのは、アイドル事情に詳しいT氏です。以下のような事例があると語ります。

「人気アイドルが地方で行うコンサートは、東京や大阪など大都市からの遠征組も多数押し寄せ、“プラチナチケット”となりがちですが、開催地が北海道や沖縄など、移動がほぼ飛行機一択だった場合、公演前日、当日の往路、さらに翌日の復路も、安いチケットはすぐになくなってしまいます。そうしたときに、航空券の売買が行われることがあります」

 T氏によると、チケットの発売はコンサートの日程発表よりもあとですが、実際には開催日程がわかった直後に熱心なファンは飛行機を予約するといいます。すると、「飛行機の予約は取れたがチケットが当たらなかった!」という人、逆に「チケットが当選したのに飛行機が高くてピンチ!」という人が出てしまいます。そのため、ファン同士で航空券の売買が行われるケースがあるのだそう。

「国内線では、搭乗にあたり基本的に本人確認は行われません。そのため同じ性別で、年齢が近ければ、搭乗しているのが予約した本人ではないと確かめるのは難しいでしょう」(T氏)

 航空券を予約した人は、払い戻しするよりもプラスになれば御の字でしょうし、同じアイドルのファンに使ってもらえるならと考える人もいるでしょう。また他人から航空券を買う人は“安く買えるのであれば何でもいい”という動機があるため、お互いが“WIN-WIN”の関係となり、売買も成立しやすいのだと考えられます。

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