「スズキの食堂インドカレー」まさかの大ヒット!? 車は安くてもレトルトカレーは高い! 理由に「インド進出40年の歴史」が詰まってる!?
大手食品メーカーで100万食、中小専門メーカーで20万食がヒットの目安とされるレトルトカレーで、スズキが4か月で9万5000食を売り上げるヒットを飛ばしています。しかも、まさかの高級志向。どうやら好調なのはクルマだけではないようです。
「湯呑」の地位おびやかす新トレンドに
本格的な味を追及した結果、名前もインドカレーの王道を感じさせますが、そのパッケージからは味の想像すらつきません。外箱に入った書籍のようなセットになっているのは、次の4種類です。
・大根サンバル (辛さ3)
・トマトレンズダール(辛さ2)
・茶ひよこ豆マサラ(辛さ4)
・青菜ムングダール(辛さ1)
ここへさらに「南瓜サンバル(辛さ2)」が加わり、パッケージをバイクファン向けにアレンジした「二輪オリジナル トマトレンズダール(辛さ2)」も追加されました。
例えば、「南瓜サンバル」はインドからの輸入車「eビターラ」が、「大根サンバル」にはバイク「隼」が丸みのあるイラストとなってあしらわれています。サンバルとは、インド料理の豆や野菜を煮込んだスープカレーのことです。
スイフトをあしらったトマトレンズダールと二輪オリジナルのトマトレンズダールは同じ味ですが、二輪は「KATANA」に加えて「V-STROM」「GSX-R」などフラッグシップ4モデルが採用されています。ダールとは、豆の煮込み料理のことで、インド家庭料理の定番です。
本業の自動車生産では、「ジムニー・ノマド」や「フロンクス」などインド生産車が絶好調です。国産メーカーなのに“輸入車”の新規登録台数でトップを記録しましたが、この勢いにあやかったかのようなレトルトカレーのブームの波が押し寄せてきています。
スズキは過去にも、「小・少・軽・短・美」の経営理念をあしらった湯呑を発売。モーターサイクルショーやジャパンモビリティショーなどのイベント会場で、あっという間に売り切ってしまうほどの人気を作りましたが、湯呑に変わるスズキの看板商品になるのでしょうか。その確かな味は、スズキ関連イベントやオンラインショップ「Sモール」で手に入れることができます。
Writer: 中島みなみ(記者)
1963年生まれ。愛知県出身。新聞、週刊誌、総合月刊誌記者を経て独立。行政からみた規制や交通問題を中心に執筆。著書に『実録 衝撃DVD!交通事故の瞬間―生死をわける“一瞬”』など。





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