最後の「三大難所」に本格着工 リニア中央新幹線
東京と大阪を結ぶ計画の中央新幹線は、500km/hで走る超電導リニアモーターカーを採用。2027年に品川~名古屋間から開業し、現在、新幹線「のぞみ」が90分程度を要する同区間を最短およそ40分で結ぶ予定です。料金は「のぞみ」の700円増し程度が考えられています。品川駅と大阪市(新大阪駅を予定)のあいだは、「のぞみ」が150分程度のところ67分、1000円増し程度です。
起工式に出席した、リニア中央新幹線建設促進期成同盟会の会長を務める大村秀章愛知県知事は「国民経済的には全線(大阪まで)の早期開業を願いますが、まず名古屋まで順調着実に」と、河村たかし名古屋市長は「リニア開業はどえりゃあ(ものすごい)ありがたいこと。日本中の人に名古屋、愛知へ来てもらう街づくりを行う決意を、(起工式で)新たにしました」と中央新幹線に対する期待を述べています。
名古屋~大阪市間の開業は2037年の見込み。それまで名古屋駅では、地下のリニアと地上(高架)の新幹線とのあいだで乗り換えが発生しますが、JR東海はエスカレーターやエレベーターなどの移動設備を設置、乗り換えに必要な時間は3分から9分程度としています。
また、中央新幹線(品川~名古屋)の起工式は2015年12月18日の山梨県、2016年1月27日の東京都、11月1日の長野県、12月13日の岐阜県に続き、今回12月19日の愛知県が実施された5つ目の都道府県。神奈川県と静岡県ではまだ行われていません。
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