信頼されて半世紀 空自現役パイロットに聞く輸送ヘリ「チヌーク」の実像
「チヌーク」が50年以上も現役で活躍し続けられるワケ
日本の防空に無くてはならない「チヌーク」。実はこの機体、その設計は非常に古く、原型機の初飛行は1961(昭和36)年でした。50年以上にわたり現役でいられるその理由は、どこにあるのでしょう。
「この『チヌーク』は、ベトナム戦争当時に開発されました。それ以降、エンジンや電子機器をグレードアップして使っているわけですが、とても頑丈でなかなか壊れず、可動率が非常に高いのが特徴です。東日本大震災でも全国から集結しましたが、全機とも大きな故障に見舞われることなく任務に対応しました。必要なときにはしっかり働いてくれる、信頼性の高い機体です。タンデムローター式ヘリコプターとしては、まさに理想型といえる設計ですね」(那覇ヘリコプター空輸隊 今井3佐(当時))
今井3佐の「タンデムローター式ヘリコプターとしては理想型」という言葉通り、「『チヌーク』の後継機も『チヌーク』」としていまなおその生産が続いており、自衛隊にはCH-47Jをさらに改造した新型機も登場しています。「『チヌーク』の時代」はまだまだ続きそうです。
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