いよいよ船も「水素」の時代へ! 国内初“重油混ぜ”タグボート完成 “水素だけ”フェリーも目前! 立ちはだかる「供給どうするの問題」も解決へ!?

国内初の水素混焼エンジン搭載タグボート「天歐」が完成。今後は水素を燃料にするフェリーも登場します。同時に供給も課題となっている水素は、今後、“海”でどう活用されていくのでしょうか。

次なる一手は「洋上の水素ステーション」

 さらに日本財団とジャパンハイドロなどは「天歐」に続くプロジェクトとして、水素専焼エンジンを搭載したフェリーや浮体式の洋上水素ステーションの開発にも取り組んでいます。特に洋上水素ステーションは、今回の水素混焼タグと密接に関係しています。

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甲板にはおびただしい数の水素シリンダーが(深水千翔撮影)

 海野常務は「課題となっているのは、船舶へどのような形で燃料を供給するのかという点だ」と話します。

 洋上水素ステーションは水素燃料の供給に必要な圧縮機や制御ユニットなどを載せたバージ(台船)で、陸上の設備に代わって水素燃料船へのバンカリング(燃料供給)を行います。ただ、このバンカリングバージは自走できないため、目的地へ移動するためにはタグボートが必要です。

「この洋上水素ステーションの曳航に使うタグボートを最初からゼロエミッション船にするというのはあまり考えていなかった。しかし、それでは港湾のゼロエミ化という観点では不十分だろうということになった」(海野常務)

 神原社長は「バージ型にすることによって、洋上に設置すればそこが水素の供給拠点となり得る」と洋上水素ステーションの実用化に向けて意気込みます。

「例えば横浜の大黒埠頭は自動車船用のバースだったが、今はクルーズ船がとまるようになっている。他の港でも、今の運用から変更されることは十分に考えられるだろう。そういった中でバンガリング設備を陸上に設置してしまうと多額の費用がかかる」と神原社長は指摘します。

「タグボートや旅客船へ水素燃料を充填する場所にバージを置き、そこへ水素(を運搬する)トレーラーを持ってきて移し替えるという用途が、導入インフラの中で一番ハードルが低いと思っている」(同)

【マジで!?】これが「浮かぶ水素ステーション」「水素フェリー」です!

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