旧型56歳、特急も43歳、今後どうなる? 南海高野線「新型の観光列車」導入後を幹部に直撃!

南海高野線の観光列車「天空」が2026年3月20日に定期運行を終えます。南海で唯一の生き残りとなった旧型電車2200系の気になる今後について、南海幹部に直撃しました。

16年余りで43万人が利用も…

 2009年7月に定期運行を始めた「天空」は、乗車券のほかに座席指定券(大人520円)の購入が必要な2両編成の2200系と、乗車券だけで利用できる一般車両の2両編成をつないでいます。

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南海「天空」の一般車両に使われている2000系(手前)(大塚圭一郎撮影)

 筆者が高校生の息子とともに極楽橋から橋本まで利用した際には「天空予約センター」に電話で申し込みました。予約できるのは乗車の10日前から前日までです。極楽橋からの座席指定券を当日受け取るのに注意が必要なのは、極楽橋から乗る場合の受取場所が高野山ケーブルカーの高野山駅窓口で、「極楽橋駅では引き渡せない」(南海)ということです。しかも、引き渡し時間は高野山駅のケーブル発車時刻の40―10分前に限られます。

 座席指定券を入手して高野山ケーブルカーで高野山駅から極楽橋駅へ下ると、高野線の5番線に「天空」、4番線に特急「こうや」が並んでいました。後者の車両は先頭部が流線形になった1983年製の30000系です。

「天空」の指定席車両の外観は森林をイメージした濃緑色を基調に、高野山の根本大塔の朱色をあしらっています。2両に計76席あり、車両の中央部には横長の窓を設け、途中で谷側を眺めることができる「ワンビュー座席」を2列配置しています。

 前方の座席の利用者が視界を遮らないように、後方の座席は一段高い位置にあります。車端部には4人掛けの「コンパートメント座席」を用意し、橋本側の車両の後方には走行中でも外気に触れることができる「展望デッキ」を設置しています。

 出発すると、車内放送で標高535mの極楽橋駅から「24個のトンネルと、急勾配、急カーブの山の中を下り、標高92mの橋本駅まで帰ります」と案内がありました。途中で九度山(九度山町)、学文路(かむろ。橋本市)の両駅に停車します。

 南海によると、「天空」は定期運行開始から2025年8月までの16年余りで累計約43万人が利用しました。ただ、筆者が乗った指定席車両は計4人の乗客と、アテンダント1人だけでほとんど空気を運んでいました。

 これに対し、橋本側に連結された2000系の一般車両(2両編成)は、かなりの利用者がロングシートに腰かけていました。

 指定席車両は電話予約が必要だったり、座席指定券を受け取れる場所と時間が限られたりする手間もあり、利用者数では、運賃だけで手軽に乗れる一般車両に軍配が上がっているようです。ただ、今後は「天空」の定期運行終了に向け、“乗り納め”の利用が広がりそうです。

【料金跳ね上がる!?】これが「新型の観光列車」GRAN天空です(写真)

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