「戦車は時代遅れ」の声を覆すかも!? 米陸軍が新型を公開 異例だらけの開発手法とは

アメリカ陸軍が、新型戦車「M1E3」の初期試作車を完成させ、デトロイト自動車ショーで初期試作車を公開しました。アメリカ陸軍が戦車を今後どう開発・運用していくのか注目を集めています。

「戦車不要論」のなか自動車ショーで初公開

 2026年1月14日に米国デトロイトで開催された北米国際自動車ショーで、アメリカ陸軍が新型戦車「M1E3」の初期試作車を公開しました。1月6日にSNSに「チラ見せ」のような部分写真が投稿されていましたが、この日実車が自動車ショーでお披露目されたわけです。

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アメリカ陸軍のSNSを通じて公開されたM1E3の画像。車体前面の一部で二つのハッチ状のものが見られ、ライトはLEDのようだ(画像:アメリカ陸軍)

 陸軍の開発関係者はこの戦車を自動車ショーで公開するのは、民生技術を多く取り入れていることを示すため、とコメントしています。アメリカ陸軍が戦車を今後どう開発・運用していくのか、注目を集めています。

 昨今、ドローンの普及や精密誘導兵器の進化によって、戦車は見つかれば破壊される「時代遅れの兵器」といわれることがあります。ロシア・ウクライナ戦争でも、緒戦でこそM1A1エイブラムスやレオパルト2など、西側を代表する主力戦車が供与、戦線に投入され、ニュースにもなり話題を集めました。しかし、さして戦局に影響を与えることもなく、最近では動きも全く目立ちません。“戦車不要論”も再燃しそうです。

 ところが、各国陸軍は戦車不要どころか、戦車の取得に躍起になっている状態です。新車の製造は追い付かず、欧州ではレオパルト2の中古車がF-16戦闘機の中古より高騰しているともいわれています。

 アメリカ軍でも変化が起きています。海兵隊は戦車部隊を廃止し、陸軍でも105mm砲搭載の「戦闘車」(注:戦車とは言わない)M10ブッカーの調達が中止されました。2023年には陸軍科学委員会が「M1エイブラムスは、2040年のハイエンド戦場で支配的存在ではなくなる」と報告しています。

【写真で見る】これが米陸軍の「新型戦車」です!

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