「伊丹空港に迫る旅客機」プロはどう撮る? “わずかな差”から「珠玉の瞬間」を切り取る方法とは【レンズ越しの“旅客機”の世界】

「空港で飛行機を撮る」―。ある瞬間から急に難しくなる行為でもあります。航空専門誌や航空会社のオフィシャル撮影を担う航空写真家の竹信大悟氏が、伊丹空港での撮影をベースに、その奥深さを解説していきます。

“狙い”始めるほどドツボに…

「空港で飛行機を撮る」という行為は、少々要領の悪い“遊び”かもしれません。ただ写すだけなら簡単なのに、「こう撮りたい」と思った瞬間から急に難しくなる。運用や光の回り方、機体の動きが気になり始め、“狙い”始めるほどドツボにハマっていくのです。

 飛行機そのものが好きでシャッターを切っているはずなのに、あとから写真を見返すと、そこに写っているのは機体だけではないのです。背景の街並みや、光の回り方、飛行機が通過した角度や高さ、そうした要素全てが合わさり、その空港らしい一枚になります。

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伊丹空港に着陸進入するANAのボーイング787。伊丹空港滑走路端にある航空機撮影の名スポット「千里川土手」にて(竹信大悟撮影)。

 はじめまして。航空業界をメインに撮影する写真家の竹信大悟です。航空専門誌での撮影や取材執筆、航空会社のオフィシャル撮影(機内誌・広報・宣材など)にも携わっています。

 ボクは伊丹空港を拠点に、全国各地の空港で、飛行機や空港の現場で働く人を専門に撮影してきました。飛行機そのものを撮るというよりも、滑走路の使われ方や飛行経路、時間帯や天候による運用の違いなどを読み取りながらシャッターを切ってきました。「なぜこの瞬間に、こういう写真になるのか」「なぜ今日はこの動きなのか」など、その日の条件が織りなす“その瞬間”を撮る姿勢です。

運用が変わりづらい伊丹だからこそ“見える”モノ

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Writer:

1975年生まれ。兵庫県出身。大阪は伊丹空港をベースに、航空会社のオフィシャル撮影や日本各地の空港で航空業界を切り取るフォトグラファー。国内外の航空会社や空港 を取材し、路線や運航、現場スタッフの仕事を写真とデータで立体的に伝える。月刊『AIRLINE』等、航空専門誌・ウェブでの執筆・撮影のほか、企業パンフレットや広告ビジュアルも担当。公益社団法人 日本写真家協会(JPS)会員。

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