【空から撮った鉄道】中央線のオレンジ帯電車が山また山の「青梅線」を行く “貨物で栄えた廃線跡”もちらっと見える
東京都心を行き交う通勤電車が、山々の間を流れる渓谷に沿って走っています。そんな東京のもう一つの魅力を楽しめるJR青梅線を、終点の奥多摩駅から青梅駅に向かって空撮しました。
この記事の目次
・終点の先にひっそり眠る貨物線跡
・アーチ橋を渡る石灰石輸送貨車
・御嶽駅を出て、「酒飲みには気になる駅」を過ぎて…
【画像枚数】全16点
終点の先にひっそり眠る貨物線跡
JR青梅線はJR中央本線の立川駅を起点に北西へと進み、米軍横田基地至近の拝島駅でJR八高線・五日市線、西武拝島線と接続します。東青梅駅から、線路は複線から単線となって関東山地に分け入り、多摩川の渓谷に沿います。
霊場御嶽山の最寄り、御嶽駅以降は勾配が15~20パーミルときつくなり、小さなトンネルをいくつか潜ります。白丸駅から全長1270mの氷川トンネルを潜った先が、終点の奥多摩駅です。
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Writer: 吉永陽一(写真作家)
1977年、東京都生まれ。大阪芸術大学写真学科卒業後、建築模型製作会社スタッフを経て空撮会社へ。フリーランスとして空撮のキャリアを積む。10数年前から長年の憧れであった鉄道空撮に取り組み、2011年の初個展「空鉄(そらてつ)」を皮切りに、個展や書籍などで数々の空撮鉄道写真を発表。「空鉄」で注目を集め、鉄道空撮はライフワークとしている。空撮はもとより旅や鉄道などの紀行取材も行い、陸空で活躍。日本写真家協会(JPS)正会員、日本鉄道写真作家協会(JRPS)会員。




