【空から撮った鉄道】東京に現れた「巨大イギリス空母」の近くに「ドクターイエロー」が! “一生に一度あるかどうか”奇跡のツーショット

東海道新幹線の大井車両基地は、大井ふ頭に面しています。2025年8月30日、対岸の東京国際クルーズターミナルには英空母プリンス・オブ・ウェールズが停泊し、「ドクターイエロー」T5編成と一瞬の出会いがありました。

この記事の目次

・空から追うドクターイエローの「最後の日常」

・「あきれるほど」の視程でも空撮に挑んだワケ

・撮った! 「一生に一度あるかどうか」のツーショット

【画像枚数】全17点

空から追うドクターイエローの「最後の日常」

 東海道・山陽新幹線は試験車両を所有しています。923形「新幹線電気軌道総合試験車」は、新幹線の電気設備と軌道設備の検測を行う車両で、鮮やかなイエローに青帯をまとった姿から「ドクターイエロー」の通称で知られています。

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田町~浜松町間で特急「踊り子」のE257系電車とすれ違うドクターイエローT5編成(2025年8月30日、吉永陽一撮影)

 ドクターイエローは東海道新幹線の開業時から、T1、T2、T3編成と受け継がれていき、近年は700形をベースとしたJR東海所属T4編成とJR西日本所属T5編成が、交互に日常的な検測と試験を実施してきました。

 しかし、検測機器の小型化や見直し、車両そのものの老朽化により、T4編成は2025年1月に引退。T5編成も2027年度を目処に引退が決まっています。JR西日本によると後継の編成は用意せず、以後の検測や試験は営業車両に機器を搭載して実施するとのことです。

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Writer:

1977年、東京都生まれ。大阪芸術大学写真学科卒業後、建築模型製作会社スタッフを経て空撮会社へ。フリーランスとして空撮のキャリアを積む。10数年前から長年の憧れであった鉄道空撮に取り組み、2011年の初個展「空鉄(そらてつ)」を皮切りに、個展や書籍などで数々の空撮鉄道写真を発表。「空鉄」で注目を集め、鉄道空撮はライフワークとしている。空撮はもとより旅や鉄道などの紀行取材も行い、陸空で活躍。日本写真家協会(JPS)正会員、日本鉄道写真作家協会(JRPS)会員。

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