いったい何のため? すだれ付き砲塔のインド国産戦車デビュー! 異様なビジュアルは実戦想定か
インドのパレードで、国産戦車「アージュン」が異様な姿で登場しました。砲塔を覆うのは、まるで「鉄のすだれ」。ウクライナ戦争で注目された対ドローン装甲「コープ・ケージ」を、インドが独自に進化させ取り付けていました。
戦車も「頭上」を気にする時代に
2026年1月26日、インドの首都ニューデリーで開催された「第77回共和国記念日パレード」において、インドが誇る国産主力戦車「アージュン Mk-1」の最新仕様が姿を現しました。
注目は、砲塔上面に設置された「鉄製のすだれ」のような奇妙な装備でした。これは、対ドローン用装甲「スラット・アーマー(格子装甲)」の一種です。
近年の紛争では、自爆ドローンや小型爆弾を投下するドローンが戦車の天敵となっています。そうしたドローンは、装甲の薄い砲塔上面や車体後部を狙って攻撃をしかけます。いわゆる「トップアタック」と呼ばれる攻撃方法に対し、あらかじめ金属製のケージ(籠)を設置することで、ドローンの直撃を防ぎ、弾頭を車体から離れた位置で物理的に起爆させる狙いがあります。
こうした増加装甲は「コープ・ケージ(鳥かご)」と呼ばれ、ロシア・ウクライナ戦争でも両軍の車両に広く普及しています。今回登場したアージュンのものは、インドが自国の運用環境に合わせて最適化。視界を確保しつつ全方位をカバーする、独自の進化を遂げた形状といえるでしょう。
一見すると「後付け感」が拭えない鉄格子の装備ですが、これは現代の地上戦が「いかにドローンから身を守るか」という新たなフェーズに突入したことを象徴しています。
事実、前回(2025年)までのパレードに登場したロシア製T-90戦車には、こうした装備は見られませんでした。しかし、今回のパレードでは「アージュン Mk-1」とともに登場したT-90にも同様のケージが取り付けられており、インド軍も最新の戦訓を自軍戦車に反映させている様を視覚的に裏付ける形となりました。





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