全ッ然国外で売れない「中国製旅客機」、“3度目の正直”なるか? “祭典の前哨戦”で見えた売り方のヒントとは
2024年に中国国外に初めて姿を表した、中国製の旅客機「C919」。現状正直ほとんど売れていないなか、2026年2月1日、再度同型機が海外に出現しています。
飛び方以外も「初回」とは違う…?
前回のシンガポール航空ショーでは開催直前、中国メディアでは、C919と一緒に展示された、COMACが製造するC919より一回り小型の旅客機「C909(旧称ARJ21)」とともに、上海浦東空港を発ったと報じられるなど、情報発信面において盛り上げが試みられていました。
しかし、今回は前回ほどの情報はなく、落ち着いた感がありました。2025年11月のドバイ航空ショーは「中東デビュー」として関心を呼んだものの、2度目の参加となった今回のシンガポールでは、トピック性は前回やドバイほど高くありません。
販売面でも、2024年の海外デビュー後C919は高地発着型や長胴型を発表。バリエーション化に努めたものの、中国以外で採用した航空会社が少なく、受注数は1200機を突破したとされている中、2025年の納入数は当初の目標を大幅に下回ったとされています。
これは、2025年に起きたトランプ関税の影響で一時、エンジン部品の納入が一時止まったことなどが背景と筆者は推測しており、中国独自の旅客機を今後セールスする場合、部品の国産化比率の向上も課題として浮き彫りになりました。いかに中国が経済大国に成長したとはいえ、旅客機販売はそう簡単に進まない現状が浮き彫りになっています。
中国は、今回のシンガポール航空ショーの“本番”において、C919の海外への売り込みに対し、どんな態度で臨むのでしょうか。
Writer: 相良静造(航空ジャーナリスト)
さがら せいぞう。航空月刊誌を中心に、軍民を問わず航空関係の執筆を続ける。著書に、航空自衛隊の戦闘機選定の歴史を追った「F-Xの真実」(秀和システム)がある。





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