坂道でもないのに? 宅配トラックがどこでもタイヤに「輪留め」をする本当の理由
日本の物流を支える宅配業者のトラック。街中で見かけるものの中には、一見すると平地にもかかわらずタイヤに車輪止めを設置している車両も。「坂道でもないのになぜ?」と思いきや、専門家によるとそこには納得の理由があるといいます。
「車輪止め」設置には労力も… それでも意義が大きいワケ
ちなみに、元トラックドライバーの島崎准教授に「車輪止め」にかかる時間も尋ねると「わずか数秒間だろう」とも。ただし、全国の宅配トラックの台数や駐車回数を考えると、その数秒にも無視することができない人件費や労力がかかっているとも言います。
「作業コストをかけてでも、宅配業者が『車輪止め』をドライバーに義務付けているのは、やはりここまでに紹介した『手順ミスへのリスクヘッジ』『対外的な企業ブランディング』だと思います。つまり、その数秒間の作業コストは、『安全を担保していく』上で欠かせないものでもあると思います」(島崎准教授)
さらに、島崎准教授はこうした宅配業者の取り組みによって、「交通社会全体の安全意識に対する波及効果も期待できそうだ」とも指摘します。
「こういった宅配業者の『車輪止め』によって『手順ミスへのリスクヘッジ』『対外的な企業ブランディング』が、結果的に交通社会全体に波及し、道路交通全体の安全意識が高まる効果はあるとも思います。宅配ドライバーは駐車ごとに『車輪止め』をする作業があり、相応の労力になっているとは思いますが、これらの事情から実に好ましい習慣だとも思います」(島崎准教授)
Writer: 松田義人(ライター・編集者)
1971年、東京都生まれ。編集プロダクション・deco代表。バイク、クルマ、ガジェット、保護犬猫、グルメなど幅広いジャンルで複数のWEBメディアに寄稿中。また、台湾に関する著書、連載複数あり。好きな乗りものはスタイリッシュ系よりも、どこかちょっと足りないような、おもちゃのようなチープ感のあるもの。





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