「廃止と復活を繰り返してきた“快速”」実際便利なの? 山陽本線で半世紀 今や土休日のみ 乗って「なるほど…」
JR西日本の広島都市圏は「広島シティネットワーク」という愛称を持っています。その中でもひときわ特徴的なのが、快速列車の存在です。設定と廃止を繰り返し、現在では日中の運行は土日祝だけに限られています。今回はその快速「シティライナー」に乗ってきました。
乗って確かめた快速「シティライナー」の利用実態
広島の快速はどのように利用されているのでしょうか。2025年11月の日曜、山陽本線下り広島11時24分発・岩国行きの快速「シティライナー」を利用しました。
列車は転換式クロスシートの227系電車6両編成で、外部に「シティライナー」の表示はありません。広島出発時は各車両20人程度の乗車でした。
11時29分着の横川では、ホームに40人ほどが待っていましたが、列車に乗ったのはそのうちの半数ほど。通過駅に需要が多いことを示しています。
11時37分着の五日市ではほとんど乗降がありません。大きな動きがあったのは11時47分着の宮島口でした。大量の下車があり車内はガラガラになります。つまり快速の需要は、主に宮島への観光輸送であり、そのため平日は設定されていないわけです。
11時52分着の大野浦からは各駅停車になりますが、以降の駅での乗降は少なく、12時8分着の終点・岩国では40人ほどが列車を降りていきました。
乗車した感想として、快速設定の難しさを実感しました。11時24分発の後は、16時24分まで下り快速はありません。また、広島~大野浦間で7駅通過しますが、同区間の普通列車より5分速いだけで、あまり速達感がありません。
岩国は新幹線の新岩国駅がかなり不便なため、対広島の速達需要自体はありそうにも思えます。目まぐるしく変わる広島地区の「快速」に今後も注目していきたいです。
Writer: 安藤昌季(乗りものライター)
ゲーム雑誌でゲームデザインをした経験を活かして、鉄道会社のキャラクター企画に携わるうちに、乗りものや歴史、ミリタリーの記事も書くようになった乗りものライター。著書『日本全国2万3997.8キロイラストルポ乗り歩き』など、イラスト多めで、一般人にもわかりやすい乗りもの本が持ち味。





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