1000人以上が「座れた」!? 空前絶後の“オール2階建て”通勤電車はなぜ消えていったのか 今の時代はもう無理?
通勤距離が長くなるにつれて高まっていった「着席通勤」へのニーズ。この声に応えて1992(平成4)年に登場したのが、空前絶後の「オール2階建て通勤車両」であるJR東日本の215系電車でした。
配置は「詰めすぎた」ので改善! 座り心地は?
JR東日本は215系の座席を検討する際、415系1900番台の実績を踏まえて最終的に2階の2+3列は「詰め込みすぎ」という結論を出しました。そのため215系の2階は2+2列、座席間隔1460mmのボックスシートを採用しています。
それでもなお、トイレなしの中間車両「サハ214形」の座席定員は120人に達しました。これは、在来線1両あたりとしては最多クラスといえるでしょう。
なお、215系の座席フレームはフランス新幹線「TGV」の座席を担当するコンパン社が作っています。片持ち式であり、座席下には荷物を置けました。また、211系などの2階建てグリーン車とは異なり、1階・2階とも座席間の上部に荷物棚も設置されています。
筆者(安藤昌季:乗りものライター)が当時抱いた印象ですが、座席の座り心地は「まぁまぁ」といった具合でした。クッションの品質がなかなか良く、E231系などのボックスシートなどと比べても座り心地に優れていたと記憶しています。ちなみにグリーン車は、211系と同じリクライニングシートでした。





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