イランの“刺客”撃墜で輸出に追い風か 「韓流兵器」が売れに売れる理由 コスパ&実戦証明 それより大切なコトとは?
韓国製地対空ミサイルがUAEで“性能”を証明。好調な韓国製防衛装備品の輸出がさらに加速するかもしれません。
実戦での実績が輸出を後押し
防衛装備品の輸出にあたっては、実戦で有用性が実証された、いわゆる「コンバットプルーブン」がモノを言うとの見方が根強くあります。韓国は今回、自国製地対空ミサイルにとって撃墜実績を得ることとなりました。
韓国製防衛装備品の輸出は好調で、最も輸出に成功していると言っても過言ではないK9自走砲は、韓国海兵隊が北朝鮮(朝鮮人民民主主義共和国)との小競り合いで使用されているため「コンバットプルーブン」があります。しかし、M-SAM IIをはじめとする防空防衛装備品はこれまで実戦で使用されたことがなく、コンバットプルーブンの不足もあってか、それほどセールスが好調なわけではありませんでした。
このためM-SAM IIは2026年3月現在、UAE、サウジアラビア、イラクの3か国にしか採用されていません。しかし、今回M-SAM IIがコンバットプルーブンを得たことで、防空防衛装備品の輸出も加速していく可能性があります。
韓国の兵器が売れるのは「安いからでしょ?」
韓国メディアの内外タイムスは前に述べたパトリオットのミサイル1発の価格が6億円程度であるのに対し、M-SAM IIは3分の1程度だと報じています。この報道が事実であれば、「価格の安さ」が韓国製防衛装備品の好調な輸出の原因の一つということができるかもしれません。日本ではとりわけ、韓国の防衛装備品に輸出が好調な理由を価格の安さだけに求める傾向があるように筆者(竹内 修;軍事ジャーナリスト)には見受けられます。
しかし、現在の韓国の労働者賃金は決して低くはなく、安い労働力を背景とする安価さを武器にすることは困難だと思います。その状況下で欧米などのメーカーに比べて安価で、かつ高性能な製品を供給することは簡単なことではありませんが、それを実現できているところが、韓国製防衛装備品のセールスが好調な理由の一つでしょう。
さらに理由を挙げれば、「納期の確実さ」と「柔軟な対応」にもあると筆者は思います。





韓国と日本はよく似ているが、最も大きな違いはどこを向いているか。日本は主に国内マーケットのみ見ているが韓国は日本の40%しか人口がいないので最初から世界のマーケットを見据えている。