イランの“刺客”撃墜で輸出に追い風か 「韓流兵器」が売れに売れる理由 コスパ&実戦証明 それより大切なコトとは?
韓国製地対空ミサイルがUAEで“性能”を証明。好調な韓国製防衛装備品の輸出がさらに加速するかもしれません。
え、そんなに売れてるの!?
昨今の輸出市場では、とりわけアメリカ製防衛装備品の「納期の不確実性」が高まっています。たとえばスイスは2021年6月に次期防空システムとしてパトリオットを選定していますが、アメリカ政府がウクライナ向けの生産を優先したことなどから、納入が大幅に遅延しており、引き渡しがいつ行われるのかも明確になっていません。
このためスイス政府はヨーロッパ製防空システムの導入も検討しているようですが、ヨーロッパ企業もウクライナ向けと、ロシアの脅威の高まりを受けて防衛力を強化したいと考えるヨーロッパ諸国の需要を充たすのに精一杯な状態です。
ポーランドはウクライナ開戦後に韓国へK2戦車やFA-50戦闘機などを大量発注しています。ヨーロッパ諸国の中でも最もロシアの脅威を強く感じているポーランドは、早期の引き渡しを望んでいました。このため韓国政府と韓国企業は、韓国軍向けに製造したK2戦車や、韓国軍仕様のFA-50を引き渡して早期にポーランドの防衛力を強化しながら、ポーランド軍の要求に合わせたK9戦車やFA-50戦闘機などのポーランド国内での生産体制を構築するという手法を採用しています。
スウェーデンのシンクタンクであるSIPRI(ストックホルム国際平和研究所)は2026年3月9日、NATO(北大西洋条約機構)加盟国が2025年にどこから防衛装備品を購入したのかをまとめたデータを発表しました。これによると、韓国はアメリカに次ぐ2位の座に躍り出ています。
この結果には、NATO加盟国の過度なアメリカへの依存を避けたいという思惑もあるのでしょうが、これまで述べてきた韓国政府と韓国企業の努力や対応によるところも大きいのではないかと思います。
Writer: 竹内 修(軍事ジャーナリスト)
軍事ジャーナリスト。海外の防衛装備展示会やメーカーなどへの取材に基づいた記事を、軍事専門誌のほか一般誌でも執筆。著書は「最先端未来兵器完全ファイル」、「軍用ドローン年鑑」、「全161か国 これが世界の陸軍力だ!」など。





韓国と日本はよく似ているが、最も大きな違いはどこを向いているか。日本は主に国内マーケットのみ見ているが韓国は日本の40%しか人口がいないので最初から世界のマーケットを見据えている。