さよなら「空飛ぶ新幹線」 新しい方法は「レールが隆起」 JR東海・浜松工場

新しい方法は「レールが隆起」し、そして…

 新しいラインでは、車体をクレーンでつり上げるのではなく、リフティングジャッキで持ち上げる方法になりました。

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リフティングジャッキで持ち上げられる前のN700系(2017年1月、恵 知仁撮影)。

 車両の周囲に青緑色のリフティングジャッキが4つありますが、まず、これを使わずに車両が持ち上げられます。

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レールごと持ち上がったN700系(2017年1月、恵 知仁撮影)。

 地面のレール部分が“隆起”し、レールごと車体が持ち上げられるのです。そして1mほどの高さで停止。そこで、車体と台車を切り離す作業が行われます。

 この点は、浜松工場新ラインにおけるひとつのポイント。旧ラインでは全般検査で車体と台車を分離させる際、作業員がピット、かんたんにいえば穴にもぐって、その作業を行っていました。対し新ラインでは台車ごと車両全体が持ち上がるため、自然な姿勢で分離させることが可能に。「作業環境の改善」につながっているそうです。

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車体と台車が分離したN700系(2017年1月、恵 知仁撮影)。

 レールごと持ち上がり、車体と台車が分離したところで、持ち上がったレール部分が下降。このとき、車体は左右4つのリフティングジャッキで支えられるため、台車だけ下りてきます。

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