ワシに電波に遊撃ドローン? 迷惑ドローンへの対処、その最新事情

飛行禁止区域に現れる迷惑ドローンへの対抗手段は、さまざまに考慮されています。なかにはワシを使役するユニークな方法も。その最新事情とはどのようなものなのでしょうか。

現代の鷹匠? 「ワシ」の獲物は迷惑ドローン

 ドローンはその機敏な機動から、ホビーだけでなく配達や産業用途まで、さまざまな応用が期待されています。しかし一方で、悪意を持った人がドローンを空港近くで飛ばして安全な運行を妨げたり、重要な施設の近くで飛ばしたりするなどの問題も起きつつあります。

 そんなドローンによる迷惑行為に対抗するために、さまざまな手段が開発されつつあります。そのなかで最も注目を集めているのは、2016年に発表されたドローンを捕獲する「ワシ」ではないでしょうか。

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ドローンよりも高機動なワシがドローンを狩る(画像出典:Guard From Above)。

 オランダの警察がGuard From Above社(オランダ)と共同で開発を進めているのは、ドローンを捕獲するためにトレーニングされたワシを使役する方法です。2015年から始まったこのプロジェクトは実際の「狩り」の動画を公開しており、ワシが簡単にドローンを捕獲する様子がうかがえます。

 ドローンはその小ささと機動力の高さから、捕獲の難しさが問題になっていました。有人型のヘリコプターなどはドローンよりもはるかに速く飛行することが可能ですが、上下左右と自由に動き回るドローンを捕獲するには不向きです。

 その点、大空のハンターたるワシなら、ドローンの捕獲もなんのその。Guard From Above社によれば、今後は特別な「保護爪」を開発することで、プロペラによるワシの怪我を防ぐ計画になっています。

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