ワシに電波に遊撃ドローン？　迷惑ドローンへの対処、その最新事情

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飛行禁止区域に現れる迷惑ドローンへの対抗手段は、さまざまに考慮されています。なかにはワシを使役するユニークな方法も。その最新事情とはどのようなものなのでしょうか。

電波のバズーカでドローンを撃墜？

　ワシによるドローン狩りは、一方でやはりトレーニングに時間がかかります。また生き物ですから、あまり酷使するわけにもいきません。

　もちろん、動物の力を借りずとも迷惑ドローンへいかに対処するかは、さまざまに考慮されています。そんななかのひとつである「DroneGun」は、電波の力でドローンを落下させるというものです。

　「DroneGun」ではスコープを覗きながらターゲットのドローンをロックオンし、バズーカ砲のような本体から強力な妨害電波を照射します。そうすることでドローンと操縦者とのあいだの通信が遮断され、結果、ドローンの操縦を不能にするというものです。

　さらに「DroneGun」は通信用の電波だけでなくGPS信号も妨害できるので、ドローンはその場に落下するか着地するしかなくなるわけです。またその掃射距離も最大2kmと、かなり広域。バックパックにエネルギーをチャージして妨害電波を放つシステムは、まるでSF映画を見ているようですね。

　このような電波によるドローンの妨害システムはこれまでもいくつか登場していますが、それらは大きすぎたり電波の照射距離が短かったりと、実際の運用に問題がありました。しかし無理なく持ち運ぶことのできる「DroneGun」は、幅広い現場で利用することができるはずです。